パニック障害のメカ二ズム

 =パニック障害のメカ二ズムの要約

 パニック障害(PD)について、これまで、検討したことをまとめてみる。そのことによって、薬物療法とか、他の認知行動療法でも、治りにくかったパニック障害に対して、なお、自己洞察瞑想療法で、治療を行う、その理由がわかるように、説明したい。
 パニック障害は、激烈な症状がいっせにおしよせる、そして、それがために、予期不安(いつ、発作が起きはしないかとびくびくしている)と広場恐怖(種々の場所に行けなくなる)を伴うことが多い。その不自由さのために、学業、仕事、家庭生活に支障をきたして、「うつ病」を併発することもある。パニック障害についての、脳神経科学の研究から、わかってきたことはおよそ、次のとおりである。