パニック障害の予期不安・広場恐怖
 =連合の形成

   パニック障害は、扁桃体や海馬の機能亢進があって、扁桃体が異常に興奮した時に、 動悸、心悸亢進、嘔気、窒息感、死ぬことに対する恐怖などが一斉におしよせる。
 別に、記述するが、心の病気のいくつかは(うつ病、不安障害、依存症など)、人の種々の機能にいついての、柔軟性を欠いた反応パターンを形成している。鎖のように、つながっている。「機能連合」という。(自己洞察瞑想療法の基礎として、一般的な「機能連合」と「連合解消」は、近いうちに、掲載する予定)

 機能連合は、パニック障害の場合は、図(P-5)のようである。矢印のような反応が次々と起こされて、途中で、中断できない。
 これは、扁桃体での感情(不安)が過敏であること、前頭前野での判断が悲観的・危機的になっていること、別な選択ができず同じ反応がくりかえされる。常に同じような反応を維持する(機能連合)ことによって、広場恐怖などが生じて、社会生活に支障をきたす。
 薬物療法によっては、一時的に、不安を抑制する効果があるが、この機能連合を断ち切り、別の選択肢を取ることの訓練がされないために、薬物療法では、完治する人が少なくなっている。
 次に、このようなパニック障害にみられる機能連合の解消について、述べる。→ パニック障害の改善=連合解消