パニック障害と睡眠障害
=(付)パニック障害、うつ病を治す基礎的実践
イラスト(c)mpc
パニック障害は、睡眠障害と関連がある。
次のようなことが指摘されている。
- パニック障害の患者は、睡眠リズムの乱れがある。
- パニック障害の患者は、中途覚醒が多い。
- パニック障害の患者には、夜間、コルチゾールの分泌が多い場合がある。HPA系の変調があるようである。
- 不眠が持続すると、パニック発作が起きやすい。
睡眠障害があると、自律神経が亢進して、パニック発作を誘発しやすい。身体の不調が起きやすいので、ストレスとなり、HPA系の乱れを持続させやすく、広場恐怖、予期不安にむすびつきやすい(連合、認知的フュージョン)。パニック障害を治すには、睡眠障害を治療する場合と同様に、生活リズムを是正する生活習慣をすると改善する人がいる。図のような、生活である。朝早く起きる、朝日をあびる、朝食をとる、呼吸法、運動をする。こうしたことが、セロトニン神経、前頭前野を活性化して、自律神経を正常化して、睡眠障害や身体症状が軽くなる。そうして、少し、自信をとりもどして、認知療法やマインドフルネス心理療法によるカウンセリングを受けてみることをおすすめしたい。
図にある「衝動が起きたら」というのは、逃避したい、電車を降りたい、などの衝動である。すぐ、呼吸法を行なうと、副交感神経優位となり、興奮がややおさまり、注意が分散されることで不安が小さくなる。「いやな症状あっても」は、不安の感情が起きても、動悸やはきけ、過呼吸が起きても、意識を、ゆっくり呼吸に向けることである。
うつ病の方も
この図の実践法は、うつ病を治す場合も基本的に、同じです。観察し受容する対象が、違うだけです。
注意集中、自動思考抑制、徹底受容など、微妙な改善の智慧がわかりにくい方は、一度、面接の指導を受けてください。