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自己洞察瞑想療法=SIMT
本 を 読 ん で
=本を読んで実践される方の疑問と解決
(#G-S1-01)腹式呼吸法がいいのではありませんか?
ゆっくり呼吸法と自然の呼吸観察法(P25)を奨励していますが・・・。
腹式呼吸法がいいという本がありますが、実際、心の病気を治すためには、腹式呼吸法よりも、ゆっくり呼吸法のほうが、やりやすく長時間できます。心の病気の方は行動中にも急なストレスを感じることが多いのですが、目前の行動を続けながら注意を分配して、瞬間の呼吸法をすると、目前のものは見失われず、落ち着きを得られます。腹式呼吸法で練習していると意識が目前のことからそれてしまう(腹部に向かう)感じになります。一日のうちで、短時間呼吸法(ひと呼吸を1回として、数回から数十回程度)も思いついたら何度も行っていただきます。やればやるほど、 心理的反応パターンと神経生理学的な変調に変化が生じます。
うつ病や不安障害など心の病気を治すには、まず、ゆっくり呼吸法を会得した方がよいです。SIMTは宗教ではありません。宗教の坐禅の指導者も、呼吸法を教えますが、健康な人が行なう呼吸法のようです。SIMTで、心の病気を治そうという人は、他の呼吸法によらず、ゆっくり呼吸で行なってください。
1分間に、1,2回くらいのながーい呼吸法は?
呼吸法の本、宗教の禅の本などには、極端に長く、たとえば、30秒くらいで1回というような方法が書いてあるものもあります。また、途中で2,3秒止めるとか教える呼吸法もあります。SIMTで、心の病気や問題改善、成長などの目標としては、おすすめできません。SIMTは特殊な呼吸法を習得するのではありません。あまり自分勝手な支配、自力で呼吸をコントロールしようとせず、無理のない呼吸法をしながら、本命は、心の様子を洞察して、つらい問題を克服する眼をやしない、心の病気を治すのがSIMTの呼吸法の目標です。