top
>
質問の目次に戻る
自己洞察瞑想療法=SIMT
本 を 読 ん で
=本を読んで実践される方の疑問と解決
(#G-S4-02)「【洞察実践(11)】(価値・願いを確認する呼吸法)と【洞察実践(12)】(朝一番の呼吸法)は同じように見えます。どちらか一つでいいですか?」
2つは、違うものです。
【洞察実践(11)】は、時間をかけて丁寧に実践します。うつ病や不安障害などになってしまってあやふやになってしまっているかもしれない生きがい、価値の再確認です。家族・子育て、結婚・恋愛、対人関係、仕事・家事、教育、趣味・社会活動、精神面の成長 の領域にあります。V・E・フランクルの人生の3種の創造価値、体験価値、態度価値が参考になります。本来、この問題(うつ病、不安障害など)がなかったら、治ったら、自分は何をしたいのか、真剣に考えます。家族のため、社会のために何かするということが多いはずです。「家族のために家事ができるようになりたい」でも「就職したい(こういう分野で)」などがあります。
自分の願い、イメージをていねいに思い起し、再確認します。実践する時刻は、昼でも夜でもいいです。絶望している人は、何とか価値を見出すのです。今日、発見できなければ、明日もやって見ます。
なお、価値を発見できない間は、暫定的に「この問題を治す」とか「うつ病を治す」というのを価値とすればいいです。
セッション9までやってから、あらためて自分の価値を発見できる人もいます。たいていは、 何かしたかったという進路や仕事があるでしょう。その人はそれに復帰することでいいのです。 とにかく、しっかりと時間をかけて行います。10か月、15か月の間、見直しします。 症状が改善するとこの価値が変化する人がいます。一生の間にも、変化します。
【洞察実践(12)】の「価値・願いを確認する」は、簡単にすませます。イメージは描かないでいい。実践する時刻は朝です。【洞察実践(11)】で確認した価値です。家族、社会のためにということが現時点で描けなければ、「問題を治す」でいいです。一瞬とか5秒くらいですみます。
【洞察実践(11)】の価値は、一つではないはずです。7つの領域(p77)で確認します。2つ、3つあるはずです。そして、どれか一つ(たとえば、「(4)仕事・家事」)がかなえられていないということある人や、2つ以上がかなえられていないこともあるでしょう。たとえば、「(1)家族・子育て」)もある、という人 もあるでしょう。7つの領域のすべての重要度を確認します。
【洞察実践(12)】では、今最も悩んでいるものをとりあげます。
6つの領域は満たされているが、がんになって死の問題がつらいというのであれば、「(7)精神面の成長」が、しばらく、ここでいう価値になるでしょう。そして、 死を意識した今、「価値」を確認ということを問題にしたら、あきらめていた「家族」との不和を回復すべきだと気づくかもしれません。そうなると、2つの価値が重要になりました。死の覚悟の探求と 並行して、家族関係の修復のために何をすればいいのか、解決の方向がみえてくるでしょう。何か「本音」があるはず、修復不能ではないはずです。
本はページ数を200ページくらいにおさめるために詳しいことは省略しました。自分一人でわからない人は、カウンセラーの支援を受けてください。
次の記事も参考にしてください。
人生価値の確認