死なないで下さい!
死にたくなっている「あなた」
自殺しないで下さい!
自殺は唯一つの解決策ではありません。まだ、可能性がたくさんあります。 死ぬしかないというのは「うつ病」の症状である可能性があります。うつ病による自殺したくなる気持のことは、あまり知られていないので、書いてみます。
これまでの、カウンセリングの経験から、いいますと、午前中に特に、頭が重い症状(よくうつ気分といいます)が持続すると、「死にたい」という気持が出てきます。頭が回転せず勉強(大人は仕事=料理さえもできないくらい)ができないので、つらい上に、頭の重苦しさ(よくうつ気分)が3日、1週間と続くと、この状況が好転するとは感じられない(論理や理屈ではなく、内臓感覚だから)が持続すると、「もう死にたい」という気持が出てきます。うつ病が重症になるとそういう症状が現われるつらい病気です。
いじめられたり、家庭が不幸だったり、勉強がうまくいかなかったり、大切なもの(人も)をなくしたりしても、うつ病になります。「死にたい」という症状が出てきます。休養して、うつ病を治して、そのつらい状況を克服していくことを種々の支援機関の支援を受けながら克服していってほしい。他の人の支援を受ければ、多くの可能性があるはずです。
うつ病を治して、あなたも、社会に貢献していただくことがあります。人生の目標があります。うつ病を治して、死ぬことをやめて、あなたが、なりたいと思っていた進路、あなたと同じような苦しむ人を支援するような進路をすすんでください。
自殺したいと思う「あなた」こそ、苦しみのわかる人だから、そういう貢献ができるのです。
相談機関もあるし、うつ病を治す機関もあります。認知行動療法のカウンセリングは効果的であることが確認されています。
厚生労働省の「自殺予防に向けての提言」に記述されているように、相談機関はたくさんあります。文部科学省が「いじめ相談」コーナーを設けました。
(例)精神科医、かかりつけ医、臨床心理技術者等、保健所・精神保健福祉センター、産業医、養護教諭、学校医、スクールカウンセラー等、民生委員等、 「いのちの電話」がある。
これらの相談機関は、必ずしも、<治す>技術や役割を持つわけではありません。相談を受けて必要ならば治す専門家を紹介します。うつ病などを<治す>には、相当の長期間のカウンセリングを必要とするからです。これらの機関は、治す役割、技術、時間、人の準備をしていないところがあります。(一部では、<治す>カウンセリングも行う)
こうして、うつ病、自殺などについて、2段階の役割が期待されています。
第一段階(相談機関)=悩む人が、まず相談する多数の機関および「いのちの電話」。
第二段階(治療機関)=うつ病等の治療を担当する専門家で、第一段階の機関が紹介する先。うつ病に詳しい精神科医や臨床心理技術者等。(この協会も、これです。認知行動療法のカウンセラーもそうです。 )
従って、
上記の「相談機関」に相談して、だめだった、治らなかったから、絶望だと思わないで下さい。<治す>専門家(治療機関)のもとに行って下さい。
「病院に行ったけど、だめだった」からと絶望しないで下さい。認知行動療法などのカウンセラーをさがしてもらって、そこで、カウンセリングを受けてください。
つらいことからうつ病が治らない
自殺したくなる
→
相談しない
→
治る人(自然治癒)もいるが、
自殺する人もいる
うつ病が治らない
自殺したくなる
→
相談機関に相談
→
治る人、自殺をやめる人もいるが、
相談しても希望を持てないで
自殺する人がいる
↓
治療機関で治療
(薬物療法、心理療法)
→
治る人、自殺をやめる人もいるが、
治療を受けても治らないで絶望して
自殺する人がいる
↓
別の治療機関で治療
(薬物療法、心理療法)
→
治るかもしれません、
自殺しないですみます
カウンセラーも種々あって、カウンセリング技法(心理療法)も種々あって、うつ病や自殺問題に得意ではないカウンセラー、心理療法もありますので、いくつかのカウンセリングを受けたがだめだったと絶望しないで下さい。がんや難病にかかった人も、全国をさがして、自分にあう医者をさがしています。保護者に相談して、自分にあう治療機関をどこまでもさがしてください。家庭の環境などで、さがすのが無理であるならば、そういうことを相談機関で、相談してみてください。何か、支援してくれるかもしれません。
うつ病の薬も、新しいものが開発されています。薬物療法で軽くなるかもしれません。カウンセリング(心理療法)を同時に行って、治してください。
うつ病を治して死ぬことをやめて、社会に貢献してください。自殺したくなるほど苦悩した人、自殺未遂の人は、なぜ、人が死にたくなるのかが、わかるのです。 あなたを必要とする領域があり、社会に貢献できるところがあります。
自殺せずに、うつ病を治して、今後は、いじめや家庭問題などで悩み、自殺しようとしている他の人の支援をしていただくようないきがい(関連する分野がたくさんあります)をみつけていただけるかもしれません。そういう人こそ、他者の苦悩がわかり、支援できるのです。そういう人が全国に必要なのです。自殺しようとしている「あなた」には、重要な貢献をできる可能性があるのです。自殺者が多く、有効な対策が遅れている日本。「あなた」の力こそが今必要なのです。
自殺しないで下さい!