自殺防止の取り組み
=秋田県藤里町
身近に相談相手 うつ防ぐ
- 秋田県藤里町=住民が身近な相談相手になり、うつ防ぐ
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秋田県藤里町で自殺予防活動に取り組む住民団体「心といのちを考える会」では会員たちが学習会で、寸劇形式の「ロールプレー」を体験。うつの人、話を聴く人を交代で演じながら、適切な対応の仕方を学ぶ。
- 延べ1500人以上の町民が講演会で心の健康について学ぶ。
- サロン「よってたもれ」=1400人以上が利用。
この活動が功を奏したのか、心の健康に関して町の保健師に寄せられる相談が増え、うつの人が医療機関を受診する例が増えた。
- 秋田県の取り組み
- 秋田県での各市町村の自殺予防対策
- 〈1〉心の問題について住民が相談員になる
- 〈2〉講演会を開く――など
- 県は2001年度から順次、藤里町など6町をモデル地区に指定した。
- その結果、01年に計30人いた6町の自殺者は、04年には15人に半減。藤里町では17年ぶりにゼロになった。一方この間、周辺町村では減っていない。
- 秋田大医学部教授(公衆衛生学)の本橋豊さんらが住民アンケートを実施したところ、「近所の人はお互いに助け合う気持ちがある」と回答した割合が高い地区の住民ほど、うつ症状が少なかった。