自殺防止の取り組み
=秋田県鶴田町、新潟県松之山町(読売新聞)
- 青森県立精神保健福祉センターでは3年前から、自殺率が高い町での住民意識調査や、保健師対象の自殺予防研修会、マニュアル作成などを実施。
- 鶴田町の寸劇
青森県鶴田町の住民で作る健康劇団「鶴亀座」。「自殺予防寸劇」をやっている。県内各地の催しで度々“公演”。
- 県東部にある名川町では、毎月10地区以上で、お年寄り同士が話をしたり体を動かしたりする「よりあいっこ」を開設。心理的に孤立させないことが狙い。
- 新潟県松之山町の2次予防活動
すでにうつ病など心の不調がある人を発見し、治療に結びつけるのが「2次予防」。
65歳以上の在宅の高齢者全員に、心の状態を点検する質問表による調査を実施。うつ傾向が強い人には、精神科医と保健師が面接し、治療やケアにつなげる。この活動を85年から行った結果、1970―86年の自殺率が10万人に対して437人だったのが、87―2000年は96人にまで減った。