拒食症・過食症の支援=家族の会のカフェ

 摂食障害を抱える人とその家族の会「たんぽぽ」代表が開いたカフェで、摂食障害のひとたちが社会復帰の支援をしている。 朝日新聞 2005年5月20日
(大田評)
 記事では、摂食障害者の治癒率も紹介されている。厚生労働省の研究班が行った調査では、4年後に治癒していたのは、47%、死亡7%、治癒していない人が37%だった。
 このように、4年後の治癒率は、47%で、摂食障害は治りにくい病気である。長期間かかる。背景に対人関係の問題、その他、何か心理的問題をかかえていることが多いから、その問題の改善のために長くかかる。薬物療法だけでは、治りにくい。
 ここのように、専門家でない人たちでも、治せる場合がある。それは、その問題(この場合は、摂食障害)のみを扱うので、治癒技法が非常にうまくなっているからであると思われる。専門家(いわゆる臨床心理士など)は、幅広い障害を扱おうとして、広く浅く勉強しているので、一つ一つの障害のカウンセリングがうまいという保障」はない。  摂食障害も、背景に問題をかかえているので、ながびくと、「うつ病」、自殺のコースをたどるおそれがある。ここ数年、うつ病、自殺問題は、解決しそうもないが、専門家以外の有志やNPOによる対策も必要である。