メニュ・自殺防止
「ひだまり」(仮称:うつ・自死防止センター)
心の病気が治らないで、自殺、就職できない、医療費がかさむ、生活保護を受けざるをえない、など種々の問題で、苦しむ方が多い。地域で、できることがないでしょうか。
- 各県に「ひだまり」(仮称:うつ・自死防止センター)を設立する構想。
こんなものが、県に2,3カ所あれば、うつ病、パニック障害などの方の支援になるかもしれないという構想です。
うつ病・自死念慮(その背景の過食、パニック障害、リストカットなどまでふみこむ)を治すためのカウンセリングを行う組織があればいいなと思います。精神障害者の方が、居場所となるような施設が少ないので、自宅にひきこもりがちになっておられるでしょう。
心の病については、相談機関がたくさんあるのに、治すことを支援する機関が少ない。既存の組織では、十分な支援を提供できていません。
- なぜ支援されないのか
- 医師やカウンセラーは、契約業務や、本来の業務に忙しいから、十分な時間をさけない。
- もっと広い内容(うつ病の病理以外)をカバーするせいか、うつ病、自死の問題などに関心があつく、また、治すノウハウがある方ばかりではありません。治すには、6カ月〜1年ものカウンセリングが必要です。そういうことができる人が少ない。
- 相談機関は、重い人には、病院を紹介する、しかし、薬物療法でも治らない(背景の問題をカウンセリングしないため)人もいる。
- 既成の体制では、この数年、うつ病、自死が減少していません。心の病気の人が、カルトに救いを求めて、苦悩を深めるケースもあります。
どういうサービスが提供される「場所」か
(未完成:効果がある根拠を加えたり、ご意見などを得て、修正していきます)
- (A)「居場所」サービス
心の病気の人は、自宅にひきこもりがちであるが、それでは病気を維持したり、悪化させてしまう。昼ころまで寝ているのも、病気を治せない理由の一つである。朝早く起きて、行くことができる「場所」があれば、病気の改善に効果がある。ゆったりとすごし、読書、休憩、喫茶などができる。
次のようなことで、時間をすごすこともできる。
- うつ病、不安障害、ひきこもりなどの相談。
- 呼吸法、脳トレーニング、運動などの、病気の改善に効果のあるカウンセリング技法をインストラクターの指導で行う。
- グループ・カウンセリング(心理教育と課題の実習)をおこなう。
- 個別面接で、課題の点検、助言をおこなう。
- 環境のよい自然の中で、インストラクターの指導で、前頭前野やセロトニン神経を活性化する歩行、運動訓練を行なう。
- おとろえた前頭前野の創作機能、コミュニケーション機能のリハビリと楽しい体験で症状を好転させるねらいで、共同で料理を作る行事。材料を話し合う、買い物の分担、近くのスーパーに買いにいく、材料をきる、食器を準備する、盛り付けるなどを参加者がはなしあいながら、完成させる。
- うつ病になっても働きながら職場に通っている人のために、通勤帰りに便利のよい会場で、夜に、治療のためのグループ・カウンセリングを開催する。
- 地域のNPOや趣味のグループなどの方が、指導してくれる習い事、美術、スポーツなどを行う。
ほかに、次の種々のサービスを受けることもできる。
- (B)相談サービス
心の病気のことや、その原因になっている問題について、相談できる。その結果、(C)(D)などに、ひきついでくれる。
- (C)心の病気の背景にある問題解決への助言サービス
教育、医療、介護、ビジネス、出産、育児、法律・借金問題、いじめ、児童虐待、高齢者虐待、アルコール依存、ひきこもり・ニート・不登校、カルト問題などから、うつ病、自死問題などが、起きます。そういう分野の経験・智慧を「産業知識・経験」と呼びますと、利用者の支援を十分に行うために、このセンターの中に、そういう領域の助言のできる人がいる。あるいは、ネットワークがあって、紹介してくれる。いわゆる「ソーシャル・サポート」です。
- (D)病気を治療するカウンセリング・サービス
うつ病、パニック障害などに効果があるといわれている、認知行動療法、マインドフルネス心理療法、行動活性化療法などができるカウンセラーがいれば、申し分ないでしょう。クライアントの方に適した手法、クライアントの方が、好きな手法を選択できる。
◆薬物療法、他のカウンセリング、心理療法を受けても、うつ病が治らない人が多いが、そのような方をもマインドフルネス心理療法を試みます。他の心理療法で治る場合がある。苦悩する人は巧みな言葉で誘い、金銭、労働を搾取するカルトの被害にあいやすいので、そういう類に夢中になりかけている人のカウンセリングも行います。
◆うつ病、自殺念慮、パニック障害などの、カウンセリングは、毎月1、2回で、6カ月〜2年くらいかかりますので、1時間程度で通うことができる距離に、このような「場所」があることが重要な条件である。
どういう体制で
推進者が、一人しかいなければ、下記の任務をすべて、一人で遂行します。一人でもできます。
(未完成:ご意見などを得て、修正していきます)
- 専属のスタッフ
協力してくださるスタッフ(事務)が運営する。または、
カウンセラーの一人が従事する。
- カウンセラー
助言、カウンセリングできる人で、協力してくださる人が交替で、勤務できるように、数人がいれば心強い。
他の職業を持っていて、毎月、1,3回、サービスを提供してただく。
- 役員=集まった方の中から、代表、理事、監事を選任する。事務局所在地、カウンセリング会場は、この中で協議して決める。
- 既存のNPOや趣味などの団体=既存のNPOや団体で、上記の領域で、連携してもいいというNPOがあれば、連携する。交替で、サービスを提供してもらう。
- 期間限定の支援
患者の方のご家族も、一緒に参加していただいて、他のクライアントの方への支援を行っていただくこともできる。子供が、この「場所」に来るのならば、その家族も参加して、活動する。子供さんが治すために通院する期間だけ(半年、1年)でよい。子供が、安心して、その場に、通院できるでしょうし、他の患者の方の支援もできる。
患者のご家族も、支援に参加していただきたい。長引いて、苦悩するのは、患者とご家族です。少なくとも、ご家族が治療を受けている間は、お互いに支援しあって、解決していく。
- NPO法人に準じた定款による
はじめは任意団体で発足し、協力者、カウンセラーが多くなれば、NPO法人にできるでしょう。任意団体でも、NPO法人と同じ定款で運営する。正会員、理事、理事会と会員総会、会計期間、会計報告、監事による監査など。
組織は大きくなると機動性を失い、利害の異なることが目立ち、誠実な目標を見失いがちです。役員、スタッフが遠く離れていては機動性ある活動を展開できません。熱心な少数の方が、自己責任で独自の活動をするのがクライアントにも貢献します。すぐ集まることができるほどに近くに住むスタッフ、カウンセラーの小人数で構成される別々のNPOとして独自の活動をした方がいいと思います。県に数カ所あってもいいと思います。
会場と費用
- カウンセリング料金
有料と無料のサービス・行事を企画する。スタッフやカウンセラーに、交通費くらいは支払うことができるように、収益活動を何か行うか、助成、寄付などを募ることになるでしょう。できれば、スタッフ、カウンセラーに、報酬を支払いたい。こうしたことは、ボランティア精神だけに頼るのは無理です。
行事、カウンセリングは、有料のものがあってもかまわないでしょう。クライアントの中には、社会への不信を抱き、無料のサービスを拒絶する人もいます。このような場合、かえって、「有料」の方が、カウンセリングを受ける気になるのでしょう。具体的なことは、役員が協議して決める。
「居場所」会場
カウンセリング、行事、「居場所」をどこで行うか、会員で協議して決めます。毎月1、2回の通院が必要ですので、クライアントの自宅または勤務地から1時間以内でないと継続が難しいです。
患者にとって、毎日いってもよい「居場所」となるような場所があれば、治療に効果的です。一日いてもすごせるような場所で、デイケアサービスや行事(読書、呼吸法や前頭前野・セロトニン神経の活性化の訓練、講話、個別カウンセリング、患者のつどい、家族のつどい、など)。
費用の点からは、自治体、企業、寺院などから場所の提供(会場は、移動してもよいので、協力者が協力できる日だけ貸してくださればよい)があれば、費用が少なくてすみます。
なぜこういう活動が必要か
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うつ病や不安障害、依存症などには、薬物療法やカウンセリングがあります。ただし、治らない人もいます。
副作用のために、薬物療法を受けられない人もいるでしょう。
薬物療法によるうつ病の再発率は60%といわれています。
うつ病、自死、パニック障害などのカウンセリングが得意な心理士医師が全国に配置されるまで相当の年がかかるでしょう。
毎年、3万人前後の自死があり、問題が、今から、予想できます。そこを補う活動です。
家庭の崩壊、地域社会の崩壊により、地元に悩みを相談できるところがない(公的相談機関では、「相談」に限定されて「治す」ことまではしないことが多い)ために、遠くの組織しか頼ることができないということから、問題が生じます。知人が近くに住む地元では、悪質なことはできません。もし、悪質なことをすれば、地元の自治会、警察などに苦情を持ち込み是正できるからです。地元の人が、地元にある支援組織で改善支援(治す)を受ける仕組みが安心です。
1カ所で、これだけ多くの人を支援できる
毎週3時間くらいマインドフルネス心理療法のスキルを持つ人が
何人かいれば、相当な数の支援ができます。
うつ病、自死念慮、パニック障害などの改善支援は、6〜12カ月の課題実践で
軽快に至ります。
6カ月と仮定しますと、毎月2回、6カ月のカウンセリングならば、12回です。一人のクライアント(患者)に、12回、応対します。一人のカウンセラーが毎回3時間(月6時間)の活動をするならば、年間2人をカウンセリング(一人6か月)できます。
そのようなカウンセラー(月6時間)が10人いれば、20人の患者さんをカウンセリングできます。20人の自殺を防止できるならば、大変に貴重な
支援組織ではありませんか。それが、30の都道府県にあれば、600人の自死を防止できます。もし、もう少し多く活動できて、一人のスタッフが月4回(毎回3時間)カウンセリングできれば、1200人の自死を防止できます。
グループ・セッションでおこなえば、少数のスタッフで、もっと多数を支援できます。
一人のカウンセラーが、毎月2回、グループセッションで支援すれば、半年で10人くらいできるでしょう。1年で20人。5年で、100人支援できます。5人のカウンセラーがいれば、1年で100人、5年で、500人支援できます。
47都道府県に1か所あれば、一人のカウンセラーでも、1県1年で20人、全国で940人です。2人のカウンセラーならば、
年に1880人です。
支援者の育成も
臨床体験を、2、3年かさねると、本から得たのではない実践的スキルが体得されるので、他の支援者を育成できます。そうなると、その地域に、うつ病などを積極的に改善支援するスキルを持つ人が急速に増えます。さまざまな領域に貢献できます。
こういう状況から、医師、他のカウンセラーの活動に加えて、このような支援活動も自殺防止に貢献できる余地があります。
医師でない人が病気を治す支援をする先駆的活動
- この領域(心の病気を治す)の支援組織はゼロに近い現状です。むつかしい問題ですが、熱意ある方なら、真剣に勉強されるから、苦悩する方のお役にたてると思います。一人でもできます。
- 埼玉県、および、隣接の都県のかたのご参加を募ります。埼玉県は、NPO活動が活発ではないといわれた時期がありました。この分野(うつ・自死問題を改善するまで行う)は、埼玉県では希望者が多くないかもしれません。他の県のかた(特に隣接の東京、栃木、群馬)も、しばらくご一緒に活動することのご検討をお願いします。