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マインドフルネス・被災地支援プログラム
東日本大震災が起こりました。被災者の方々に、
6カ月後、1年後、数年後に、
うつ病、心的外傷後ストレス障害(PTSD)、パニック障害が発症するおそれがあります。
苦痛が大きいために、薬物療法だけでは治らない人も多くて、自殺の増加が予想されます。
重症化しないうちに、
マインドフルネス心理療法で、予防、治療の支援を計画しましょう。
治療は1年から数年にわたり、長期化します。地元の皆様がカウンセラーになって、支援を続けてください。(
できれば、サービスは、毎週とか、デイサービスが望ましいです。しかし、被災地に住まない、
埼玉を根拠とする当研究所のスタッフは地元の方の信頼、費用(交通費、宿泊費)の点から回数多く、長期間いくのは難しいです)
「自殺防止・うつ病治療の心理相談員」養成講座
=マインドフルネス心理療法基礎講座
*** 会場は被災地に近い会場 ***
◆マインドフルネス心理療法のNPOを岩手か宮城、福島に設立
東北で長くマインドフルネス心理療法を提供するために、連続講座修了後、受講者の皆様が支援を続けるためのNPOを設立しましょう。講座期間中に設立して、クライアントも別に募集し、支援を開始します。当研究所が運営、カウンセリングを支援します。受講が始まってから、NPOに参加希望の人と相談してすすめていきます。
◆幹事になって下さる方、カウンセラー希望の方募集
人は信頼できる人でないと心を打ち明けられないものです。心の病気になると、もっとつらいです。傷ついています。薬物療法ではない心理療法による治療は、地元に信頼のあつい方の活動が必須です。
現地からそう遠くなく講座の会場があり、カウンセリングの受講希望者が通える地区のカウンセラー、看護師、保健師など、または、
役所のスタッフ、企業、教育機関(たとえば、心理学系講座のある大学、社会教育事業=各種講座提供の事業体)などで、この講座の幹事(NPOの幹事ではありません)になってくださるご支援をお願いいたします。
原則として、毎月1回。
次の内容で計画したいです。地元の会場の様子がわかりません。
地元で幹事になってくださる方を募集いたします。
詳細を幹事の方と決めていきます。
被災地のご支援のために、助成金を得て、受講料を通常よりも
極低額(埼玉での受講料の10分の1くらい。被災者のかたは無料に)にする予定です。
- 下記は従来どおり、自殺を予防するスキル、「治す」スキルを持つカウンセラーを育成するものです。
この非常時に、別に「予防法としてのマインドフルネス心理療法」を指導できる人を育成するプログラムを企画します。3回コースです。これだけでは、重症の人を「治す」のは無理ですが、軽症の治療や、うつ病、PTSDを予防するための呼吸法の指導ができる人の育成。
さらにスキルアップは、第二段階のプログラムで。
- ★★ カウンセリング開始時期
-
2012年秋以降から。
現地の幹事さんと相談して開始します。
心理療法で治したい人は、1年後くらいに増えてくるかもしれません。当初は、医療機関による薬物療法で治療されるかたが多いからです。薬物療法の医師はどこにもおられます。まず、そこで、診断と投薬を開始されるのがいいでしょう。薬物療法を受けて半年、1年たっても治らない人が心理療法を希望される傾向があるからです。
(本当は、発病の初期段階から心理療法を併用したほうがいいのですが、心理療法のことを理解する人、心理療法のできる人がいないのでやむをえません。うつ病も不安障害も長引くほど治りにくくなります。早い段階で心理療法を併用できるようにする態勢が望まれます。治療が遅れると自殺があります。早期に治療を開始したほうがいいです。)
その特徴をふまえて、カウンセラー講座だけを先行開始するかもしれません。
半年から1年かけて、被災地に近い場所に、マインドフルネス心理療法の治療者が育成されていれば、希望者が増えてきそうな2013年頃、近くのマインドフルネス心理療法者が支援できます。
早い段階から心理療法を併用したほうが治りやすいです。特に若い人(20歳前後、20−40歳代)の
うつ病、不安障害が長引くのは、復帰したい学業、仕事があるはずだから、非常につらいことです。早い段階から心理療法の提供をすべきです。
- プログラム内容
下記は2011年までの大体の様子です。地元の支援者のかたと打ち合わせてつめていきたいです。
2012年秋に、本を出版しますので、全体を理解していただけます。
あとは、実技の習得、背景の理論、神経生理学的ことの理解です。本の出版がされますので、
支援員育成講座も少し、内容を変えて提供するでしょう。
- 1部=理論の講義(半日)
- 自己洞察瞑想療法(SIMT)の哲学、マインドフルネス心理療法のための西田哲学、マインドフルネス心理療法と脳神経生理学、うつ病、不安障害の脳神経生理学)
- 他の方の支援をしたい(つまりカウンセラーの方)という方は全部(1部も2部も)受講なさるほうが自信を持ってご活動できるでしょう。
2部は、治したい人が知ればいい範囲の理論しか学習しません。他の方の治療支援をなさりたい方は全部、ご受講ください。
- 2部=(半日)呼吸法、自己洞察法などの改善するための実習中心。
希望者が離れた地区に多い場合、複数の場所で。
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課題を理解するのに必要な範囲での簡単な心の哲学、脳神経生理学の講話を含みます。
- 2部のみ参加の方は、ご家族が同伴できます。
- 今回は、非常事態です。開催期間中に、重症化した方が希望されるかもしれませんので、途中からの参加を認めます。2部をオープン方式(いつでも参加開始できる)で行います。
-
2部だけ参加の人は、別の日に1回、個別面談も受けられるようにしたいです。講師が遠くから行くので場所がとれるかどうか不明ですが。また、被災地であり面談希望の人数が予想がつきません。
-
難しい理論の学習は不要という方(治したい方)は、2部(午後)だけ出ることもOKです。
- 現地臨床=1,2部とも受ける人(将来、支援者になる人)の中から希望者だけマインドフルネス総合研究所のカウンセラーと同行して、カウンセリングを支援。上記の講座とは別に、
別の被災者のカウンセリング支援を行う(希望があれば)。講座受講中に並行して、実際、臨床に立ち会い、支援。個別面談とグループ・セッション。(上記2部とは別に、予約ない方に)
- 参加費:1部2部とも、被災者のかたは無料。被災地の支援をなさる看護師、保健師、教師、ボランティアになるかたなど格安料金で提供したい。
下記の「
支援者側になろうとされる受講生の資格」を参照。
- 期間:第1次=毎月1回、延べ10回。その後は、セッション10を継続自習していただきます。1部を受けた現地の支援者といっしょに毎週1,2回、実習を続けていただきます。
被災地では、高齢の方が、通常の自習方式では続けられそうもないので、特別の支援方式を協議しながら、決めます。
10回では、治らない人もおられるでしょう。
重い人まで治すためにセッション10までの講座と、さらに治したい人のカウンセリングは、助成金を求めて、その後追って開催したいと思っています。うつ病の心理療法は1,2年かかります。
現地にお住まいの人で、基礎的な段階の心理療法のできる人が、まず自殺をくいとめることが必要です。まず、
自殺をくいとめるスキルだけでも、10回の講座で習得して、現地で被災者の方をささえていただくことは重要です。さらにすすんだ心理療法が必要となる重症の方は、私どもが行って、支援させていただくことを検討するでしょう。さらに、その滞在期間中に
基礎を習得した人に、さらに教育して、
重症の方もマインドフルネス心理療法で支援できるスキルを現地の方に習得してもらえるようにしたいです。
- スケジュール案
日程
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午前
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午後
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1日目
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1部(拠点A会場)
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2部(拠点A会場)
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2日目
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移動
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2部(現地B会場)
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3日目
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移動
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2部(現地C会場)
(注)
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★希望があれば、拠点A会場を2か所にもできるでしょう。(たとえば、岩手県と福島県)
(注)1回では呼吸法を覚えられないような方が多ければ、同じ会場に2回行くかもしれません。
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毎月、実習は、原則として、2つのセッションを 進めていきますが、
今回は、非常事態です。開催期間中に、重症化した方が希望されるかもしれませんので、途中からの参加を認めます。2部をオープン方式で行います。
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マインドフルネス心理療法の一種である、自己洞察瞑想療法(SIMT)の講座ですが、このセッション1から12までの基本的な実習課題を実行されれば、次の問題に改善効果があります。もちろん、病気の期間、症状の重さ、現在のストレス環境、課題の理解と実践の程度によって、改善の効果に違いがあります。とりあえず、
3回、セッション1から6まで行います。
うつ病、非定型うつ病、不安障害(パニック障害、対人恐怖症、心的外傷後ストレス障害、全般性不安障害)、家族の不和、自律神経系の失調による身体症状、心理的ストレスが大きく影響している慢性的な痛み、不安や抑うつが主な要因となっているひきこもりや不登校、不安や抑うつが優勢な適応障害など。
- 地元の患者さんへの連絡役(幹事)になってくださる方募集中。
- 支援者側になろうとされる受講生の資格
- (1)生計は別にたてられて精神疾患の方に関係する職業の方
マインドフルネス心理療法を習得して、現地の支援をしたい方、医師、
保健師、看護師、作業療法士、心理士、教師などの現職の方。精神保健関係の職業の方。
- (2)特に、看護師、保健師を育成する学校の教師。その学校で、マインドフルネス心理療法(SIMT)のスキルを持つ保健師、看護師を育成できるように。
- (3)それ以外の、一般の方は、ほかに収入の道がある方
これまで、こういう支援をなさらない一般の人は、たとえば、生計は年金とか、会社組織に勤務の給与などがある方に限ります。うつ病の方の支援のこの活動では、収入を得られるようにはなれないからです。
このスキルを習得して、将来自主的に活動するようになっても、自活できるほどの収入は得られないでしょう。
医師でない支援者のカウンセリングは健康保険の診療報酬を得ることができません。
支援対象の方は、高額のカウンセリング料を支払う余裕のないかたがほとんどです。
うつ病の方の支援はボランティア活動になります。
ボランティア精神でカウンセラーになってくださる方が参加資格があります。
現地の定年直後で、生計は大丈夫という方、生活は他の仕事でまかなえるボランティア精神のある方、マインドフルネス心理療法のスキルを習得して、ぜひ、地元の方の支援活動(月に1日か2日)にご参加ください。長年月にわたって、うつ病の方が現われる可能性があるのですから。
- (4)心の健康な方
ご自分が、うつ病、不安障害でない方。この活動は、精神的にタフな仕事です。相談される人は「死にたい、死にたい」と言われます。「そんなことを言うな」と否定したり、嫌悪したり、怒ったり、それ以後患者さんとあうことを避けたりしてはなりません。患者さんからつらい悩みを聞いても、あなたは大丈夫ですか。クライアント(患者)さんの苦しみをもらってしまうことが起こります。現在、心の不安定なかたには難しいでしょう(まずご自分を安定させてからご参加ください)。
★長期化する支援だから現地の人がカウンセラーに
薬物療法を受けてもなおらないうつ病、非定型うつ病、不安障害があります。これは、自殺防止活動です。うつ病などが治らない、そのためだけで、自殺されるかたが多いのです。「うつ病さえ治ればどんな仕事でも働けるのに!」そう思う人が多いのです。
地元で支援できる人がいるべきです。短期間には治らないので、他の遠い地区のNPOではなくて、治りにくいうつ病の方の支援活動も、その地区で自立すべきです。
マインドフルネス心理療法によって、うつ病、PTSDの予防、治療の支援活動を恒久的にできるように、
現地(岩手、宮城、福島)の支援者になる参加希望者が一定人数になれば、まず、1か所で、講座を開始します。うまくいけば、翌年、他の県に展開しましょう。
★地元の人が「心の健康体操指導員」に
うつ病のほか、高齢者は、仮設住宅にひきこもると足が弱って、要介護状態にはいりやすいです。
私は、蓮田市の高齢者福祉施設3か所で「心の健康体操」を行っています。「心の健康体操指導員」になるには1回の簡単な教育ですみます。これも、地元のかたが習得して継続して提供していけば、うつ病や「生活不活発病」、介護状態を予防することができるかもしれません。
⇒心の健康体操