マインドフルネス、アクセプタンスの研究
新しい領域、新しいテキスト・資料、他の科学学問との関係
うつ病、不安障害、過食症を改善するマインドフルネスは、一応、成果を得られました。(A)として公表します。
その後、進行中、計画中のものは下記のとおりです。やりたいことが山積です。カウンセラーの育成、カウンセリングの合間にするので、しとげないうちに、病気や認知症または身心の衰えにより活動できなくなり、命が尽きることが確実ですので、おおまかな方向だけでも残したい。
「マインドフルネス」は社会に貢献できる可能性が大きいですが、日本では、始まったばかりです。
深い西田哲学があるので長い実践探求と実践臨床研究が必要になります。実践を重んじる若手の人が参画していただきたい。
- (A)クライエントおよび支援者のための自習用本(2013年6月に出版されました)
「うつ・不安を治すマインドフルネスーひとりでできる自己洞察瞑想療法」
セッション1から10までマインドフルネスの59手法の詳細な説明(240頁)
うつ病、不安障害、過食症、家族の不和の改善。このほか、さまざまな領域における心理的ストレスによる問題の緩和に効果的。
- (A-2)次に出版するもの(執筆中)
叡智的自己レベルのマインドフルネスの自己洞察瞑想療法(SIMT)の本。
読者層を広くして、予防的なもの、もっと深い自己洞察をしたい人、意志的自己よりも深い精神にねざした苦悩、問題を解決したい人向け。すでに、出版社も
決まり、執筆開始しました。2014年夏に出版の予定。
- 次に出版したいもの(順序は決めていません。出版社は決まっていません。)
- (A-3)マインドフルネスのための実践的西田哲学入門
⇒下記の「マインドフルネス支援者が知るべき西田哲学(初級)」
欧米のマインドフルネス、日本的マインドフルネスの両方とも、マインドフルネスを用いて援助しようとするすべての心理士、カウンセラー、医師、その他の専門職の人がしるべき西田哲学の入門書。
西田哲学を実践するとしたら、西田哲学をどう解釈し実践していくことになるか。これは、自己洞察瞑想療法(SIMT)の根拠になっている。
東洋の深い哲学を理解しておくと、欧米のマインドフルネスを用いるセラピストも役に立つと思います。専門の哲学者の書く西田哲学の入門書は、実践的な「マインドフルネス」の視点から書かれていないので、マインドフルネスとの関連がわかりにくい。
- (A-4)上記の59のマインドフルネスの手法をすべて、図にした本。あるいは、漫画で。漫画家との共著。
- (A-5)セッション1−10の副読本。各セッションの背景の哲学と脳科学を説明したもの。
本を読んで出て来そうな質疑に対する応答のようなものも含む。不安障害、過食症の改善で、各セッションの課題を行うのに参考になること。
- (B)上記の簡略版の出版。医師、心理士が患者(クライエント)に毎回10分程度で説明するSIMT技法と記録表。各セッションに1ページの課題説明と4週間の記録表。セッション10まで。試験的に当研究所の私家版で発行(佼成出版社の許諾を得て)。
⇒簡略なSIMTの開発
(B)-(A)-(C)の順に、詳細、高度になる。
- (C)支援者のためのテキストの開発:支援者のための自己洞察瞑想療法の理論書。
(A)は、患者さん(クライエント)の自習書。支援者には背後の理論の理解が必要になるので、そのためのテキスト。
- マインドフルネス支援者が知るべき西田哲学(初級)
(カウンセラー講座<初級>でテキストを配布)
(さらに、追加したいことがある)
(支援者を育成する専門家のための西田哲学=カウンセラー講座<中級>企画中)
- マインドフルネス支援者が知って役立つ脳神経科学
(カウンセラー講座<初級>でテキストを配布)
- マインドフルネス支援者が知って役立つ襌
(カウンセラー講座<初級>で簡単なテキストを配布。現在普及している襌では哲学が説明されない。襌は西田哲学によれば、大変に深い)
- (D)大学などで支援者の育成をする専門家等のためのテキストと講座<中級>の開発:支援者になって実際に臨床を2年以上行った人のために、さらに高度の理論の学習と実践。
(C)は、患者さん(クライエント)を支援する人のもの。支援者を育成する専門家にはさらに深い西田哲学の理解と実践体得が必要。
- マインドフルネス支援者が知るべき西田哲学(中級)
(マインドフルネス心理療法の支援者を育成する専門家は必須)
(カウンセラー講座<中級>企画中)
- マインドフルネス支援者が知って役立つ脳神経科学(中級)
- マインドフルネス支援者が知って役立つ道元襌
(支援者を育成する専門家のための襌=カウンセラー講座<中級>企画中)
- (E)自己洞察瞑想療法(SIMT)によって改善した人の体験記集。(数人すぐにでも書き始めてもらって2014年)。参加希望者はご連絡ください。掲載にあたって、実名でも匿名(仮名)でもどちらでも。
- (F)さらに深い人格的自己レベルのマインドフルネス。(A)(A-2)で出版する領域(うつ病・不安障害:Therapy)を越えた、さらに深い問題の支援のための自己洞察瞑想法(SIMT:Self Insight Meditation Technology)の定型化した手法と文書化。
深刻な問題の支援のためのSIMTの開発。さらに、今の宗教や臨床心理学では(宗学の枠を超えているため、あるいは、心理学が対象的心理を扱い、病理を扱わないため)踏み込めていないけれど、宗教領域と思われているところの苦悩までも、西田哲学的なガイドラインを作成できるか。(たとえば、古来から日本の精神風土になっている日本的霊性を探求したい人(芸術家、スポーツ者、深い仏教を実践したい人など)、自己の人格が傷つけられたと苦悩する人、良心の苦悩、がん患者の死の不安の克服、終末期ターミナルケア)
- (G)自己洞察瞑想療法(SIMT)の普及方法の実験
- (G-1)本(2013年出版)の学習と実践の会(心の健康クラブ)の全国普及
=高齢者の生活不活発病、うつ病・自殺、認知症を防止するための「マインドフルネス心の健康体操」
全国に集まりを作ってくださる「○○(市町村)心の健康クラブ」の幹事さんが中心となって、その地区の人に参加を呼びかけて本の勉強会と心の健康体操の実践会。幹事の「マインドフルネス心の健康体操指導員」の育成講座を現地でする。
その集団の中に、特別教育により、幹事数人を育成して、当研究所のスタッフが出張することをやめてからは、その人たちが、同好会として、その地域の「マインドフルネス心の健康クラブ」をひっぱっていくようにする。
そして、できることなら、その地域に、最低一人は「治す」スキルを持つ「マインドフルネス心理相談員(=自己洞察瞑想療法(SIMT)で、治す支援をできる人)が現れてほしい(これは、マインドフルネス心理療法(SIMT)の基礎講座を受けていただく)。
以上で、予防から治療までの支援がその地域で充足される。
テキスト、資料を作成しつつ(ある大規模老人ホームで)試験的に適用した(2012年8月ー2013年3月)。
この資料をまとめて本(当研究所の私家版)にする。全国の高齢者の施設、団地や、大震災の被災地での活動に役立つかもしれません。
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(G-2)本(2013年出版)の自習のための講演会
皆様の受講料、当研究所の必要経費を最小限にするため、
隣接の県の2,3箇所、を同時期に、2,3日移動して行う。
- (H)ある大学の研究に協力ー抑うつ症状や不安障害のある人がマインドフルネス心理療法(SIMT)を半年以上実施したことによる意識の変化
(2012年9月ー2013年3月)。2013年6月に1回目の研究報告が発表された。
(⇒こちらに)
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(I)SIMTの特定領域への応用
標準的な(A)のテキストを用いて、さまざまな領域に適用していく。(F)との連絡が必要であることが多いと思う。
- (Z)日本文化に流れるマインドフルネス(自他不二、無我、そして再生)
日本伝統の文化の背景にある人格的自己レベルのマインドフルネス(無我の精神で個性を発揮して生きる、それを芸術に表現、社会貢献活動)。
=日本でマインドフルを唱え、生きた人々
世阿弥、芭蕉、利休、道元、良寛、夏目漱石、岡本かの子、川端康成、志賀直哉、武者小路実篤、遠藤周作、宮沢賢治、平塚らいてふ、永井隆、神谷美恵子、森田正馬、金子みすず、高橋新吉、永田耕衣、片岡仁志、河井寛次郎、東山魁夷、西谷啓治など。
ほかに、突然、依頼される共同事業みたいなものがあって、新しい領域への適用を進めていきます。