小中学生の「うつ病」は1.5%、中学生は4%

 小中学生のうつ病の割合がわかったという報道があった。( 2007年10月09日 asahi.com、東京新聞)

 北海道大学の伝田健三准教授(児童精神医学)らの調査でわかった。  精神科医に「うつ病」と診断される小中学生の割合は1.5%、 中学1年生では4.1%で、大人とほぼ同じだった。
 これまでは本人へのアンケートをもとに1割前後が抑うつ状態との結果が出ているが、今回は医師の面接診断に基づく。北海道千歳市内の小学校8校の4〜6年生616人と、中学校2校の1年生122人を対象に、精神科医が診断に当たった。
 その結果、1.5%に当たる11人が、「大うつ病性障害」(うつ病)と診断された。高学年ほど増える傾向にあり、中学1年生では5人(4.1%)だった。軽症のうつ病や双極性障害(そううつ病)を含めると4.2%の31人(中1は13人=10.6%)だった。不登校の児童・生徒も調べたが、うつ病は一人もいなかった。
 大人の有病率は約5%と考えられており、中学生になると、同じくらいの割合で、うつ病の子どもがいるということです。うつ病になると、勉強の成績が 下がり、意欲がなくなり、自殺も起こることがあるので、早期に発見してストレス問題の除去や治療をしたいところである。
 従来のアンケート方式による調査結果では、少し多くみられていた。今回は、面接調査である。やや低目に出た。誰であるじゃがわかるので、本音で答えたのかどうか、わからない。子どもの病気の発見も、治療もむつかしい。  うつ病だとわかったら、副作用に注意しながら薬物療法を行い、並行して、うつ病になったストレス要因を探って、その改善対策をとるのがいいだろう。実際、むつかしそうだ。重くならないうちに、うつ病、自殺防止、ストレス対処法などの教育をすすめてもらいたい。いじめとも関連する。高校生、大学生、大人になっても、うつ病、自殺防止の心得は役にたつ。