報道にみるー苦悩の現場
- 小学生の1割、抑うつ傾向
- 筑波大学の調査で分かった。
- 「眠れない」「退屈」
- 筑波大学の新井邦二郎教授らの調査。
- 東京、神奈川、埼玉、茨城、宮崎の5都県の公立小学校に通う4−6年、計3324人にアンケート調査。
- その結果、放置して悪化すれば、うつ病につながる可能性のある心の負担(抑うつ傾向)が男子の10%、女子の13.5%で一定の基準を超え、何らかの援助を必要とするレベルに達していた。
- 内訳を見ると、「よく眠れない」が16.8%あり、6人に一人の割合だった。以下、「やろうと思ったことがうまくできない」(15.5%)、「落ち込むと元気になれない」(15%)、「何をしても楽しくない」(14.7%)、「たいくつ」(11.8%)が10%を超えた。このほか「ひとりぼっちの気がする」といった項目も女子では10.2%あった。
- 研究班では「うつ病にはなっていないが、何らかの支えを必要とするハイリスクの子どもがかなりいることを示している」と話している。
- 朝日新聞、7/02/2004 夕刊
(大田評)
- 同じ傾向が、北海道でも。
- 放置しておくと、うつ病になり、または不登校になるそれがある。「ひきこもり」の3割は、長期の社会的ひきこもりになるといわれる。うつ病からの自殺もこわい。早く対策をとるべきである。
- まだ深刻になっていない段階で、心の洞察をするカウンセリングを受けてほしいものである。子供は特に、感情を理解できず、表現できず、何の対策をとったらよいかわからない。親や先生や学校カウンセラーが相談にのってほしい。