心の病気でも不登校 自殺史上最多へ

心の病気でも不登校

 不登校の経験者で中学校を卒業した者を対象として、不登校当時の状況を追跡調査した結果でも、不登校の児童生徒の中に、うつ病になった者がいることが推測される。
 調査結果では、「情緒的な混乱」「無気力」があるが、この中には、うつ病や不安障害からくるものが含まれているだろう。
 「生活時間が乱れる」「やる気がおきない」のも、うつ病の症状でもある。
 「学校へ行きたかったが行けなかった」というのもかなり多いが、教師との葛藤が理由であるほかに、うつ病、不安障害、自律神経失調症などの症状のためである場合もあることが推測される。
 もし、うつ病になっていつ児童がいれば、それを治すことができる専門家は「病院」しかないであろう。それを受診しなかった人は、うつ病が治りにくく、不登校が長期化するおそれがある。また、病院に行っても、うつ病の薬物療法が効果を奏して治癒した者、しなかったために、不登校が長期化した例もあるであろう。 (注)