不登校生徒の対応機関


 小・中学校の不登校児童生徒数は、平成15年度には約12万6千人に上る。
  • 平成15年度には約12万6千人
  • 平成14年度には約13万1千人
  • 平成13年度には約13万9千人

 不登校問題については、文部科学省の報告によれば、学校内では、担当教師、養護教諭、スクールカウンセラー、心の教室相談員等が問題解決にあたることになっている。
    第4章 学校の取組
    (1) 校内の指導体制及び教職員等の役割
      2 きめ細かく柔軟な個別・具体的な取組

    (1) 校内の指導体制及び教職員等の役割
    ア 学校全体の指導体制の充実
    学校全体の指導体制の充実を図る上で、校長の強いリーダーシップの下、教頭、学級担任、生徒指導主事、教務主任、学年主任、養護教諭、スクールカウンセラー、相談員等がそれぞれの役割について相互理解した上で日頃から連携を密にし、一致協力して対応にあたることが、まず重要である。 (1)
 そして、必要ならば、学校外の機関の支援を得ることが期待されている。
    第5章 関係機関との連携による取組

    1 入所・通所型の施設の取組
    (1) 適応指導教室の整備充実
    ウ 地域ネットワークにおける中核的機能の整備
    不登校児童生徒が、各地域において身近で公的支援を受けられるよう、適応指導教室の物理的な整備充実を図る一方で、既存の適応指導教室や学校、地域の関係機関との連携協力・資源の共有化を図ることが必要である。このため、地域において教育センターや適応指導教室が核となり、学校や他の小規模な適応指導教室、児童相談所、警察、病院、ハローワーク等の関係機関、更には民間施設やNPO等と連携し、不登校児童生徒やその保護者を支援するネットワークを整備することが望まれる。 (2)
   自殺した児童生徒の中には、不登校でなくて必死で通学していた児童もいる。うつ病になっていた可能性がある。また、不登校の児童の中にも、うつ病になっている場合もあるだろう。
 不登校になっている児童生徒の中には、いじめ、学業不振、教師との関係などから、うつ病などにかかっている場合もあるだろうが、上記の報告によれば、もし、児童生徒がうつ病などにかかっている場合には、校内の関係者が発見して、スクールカウンセラーか病院が治療を担当することが期待されているであろう。彼らは、臨床心理士や精神科医である。ここでも、うつ病などを発見し、治癒させることができるかどうかは、カウンセラーや医師の資質、技術にかかっている。失敗すれば、長い不登校や自殺を招くおそれがある。

(注)
  • (1)文部科学省「今後の不登校への対応の在り方について(報告)(不登校問題に関する調査研究協力者会議)平成15年3月、4章2ー(1)−ア 。
  • (2)文部科学省「今後の不登校への対応の在り方について(報告)(不登校問題に関する調査研究協力者会議)平成15年3月、5章1ー(1)ーウ 。