小学校の担任教諭からいじめを受けて心的外傷後ストレス障害(PTSD)になったとして、
損害賠償を求めた訴訟で、教諭のいじめを認定。
- さいたま市の女性(23)が同市などを相手取り、1千万円の損害賠償を求めた訴訟の判決が
4月15日、さいたま地裁であった。
- 裁判長は、教師による「いじめがあった」と認め、市に100万円の慰謝料の支払いを命じた。
しかし、女性が卒業7年後にPTSDを発症したことなどから、いじめとの因果関係は認めなかった。
- 判決によると、92年5月ごろ、小学5年生だった女性は、当時50代の女性教諭から「あんたの顔なんか見たくない」「暗い」と言われたりしたことが明らかになり、同年8月校長と担任教諭が保護者らに謝罪、翌月担任が変更された。( 朝日新聞、毎日新聞 4/16/2005 )
- 学校の先生が、児童生徒をいじめるのは、自分の感情や好き嫌いをコントロールできず、児童生徒にあたる言動をする。そういうことをするのは、被害者側の苦悩の感情が起きることに共感がない。カウンセリングで、クライアントが探求し、克服することである。そのような教室では、児童生徒の間でも、いじめが起きるおそれがある。大人になっても、いじめる人間が育つ。
教師は、ストレスの大きい職業であり、苦労も多く、自分の苦悩を児童生徒に発散したくもなるであろうが、被害者側の苦悩が大きい。
- 児童生徒の心の病気、不登校、自殺を予防するためにも、教師全員が、カウンセリング・マインドを会得するべきなのであろう。児童生徒をいじめたり、心の病気に追い込んだりすれば、教師自身も、監督者も責任を問われる。自身でも、批判され、訴えられて、苦しむことになる。
父兄から訴えられたり、カウンセラーから指摘されてから、知るのではなくて、予防が大切である。
自分や他者を苦しめないカウンセリング・マインドは、心理士などの「専門家」だけが知っていればよいというものではないだろう。