先生の休職は精神疾患が6割も
休職教職員は、精神性疾患が6割だと、北海道教委が明らかにした。札幌市を除く公立の小・中学と北海道立の高校、養護学校などで、05年度に病気で90日以上休職した教職員(211人)のうち、精神性疾患によるものが59.7%に上ることが分かった。この割合は95年度27.1%、99年度42.0%、02年度51.8%と年々増加。専門家は「まず多忙さがある。さらに子どもたちが荒れ、保護者、同僚、管理職との関係悪化などがあり、複合的なものが要因」と指摘する。
市民団体「教師を支える会」代表の諸富祥彦・明大教授(教育カウンセリング)は「書類作成の雑務など無意味な多忙さをまずやめること。保護者と管理職が現場の教職員を応援する形で環境を改善し、同僚や管理職に弱音が吐ける環境を作る方が急務だ」と指摘している。(毎日新聞 2006年12月12日 )
教師がかかる精神疾患は、うつ病が多いだろう。ストレスにあい、その心の対処法がうまくいかないと、うつ病になる。2つの対策が必要である。一つは、ストレスを軽減すること。これは、諸富氏が提案しているとおり、一部の生徒や保護者が教師にストレスを与えすぎる。教師だけの責任でもないのに、教師を責める。保護者も教師に協力する支援活動をしてほしい。もう一つは、ストレス対処法の習得。通常、心の病気になってから、ストレスへの対処法を学ぶが、予防的に習得するのも大切だ。精神疾患になったら早く治せる治療法の開発も重要である。こういう場合には、薬物療法だけでは、完治しにくいから。( 0612-035 )