精神性疾患のため、2003年度に病気休職した全国の公立学校教員は、2002年度より507人増えて過去最多の3194人だった。
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文部科学省が2004年12月発表した。
- 休職処分の内訳は、病気休職が6,017(前年度比714人増)とほとんどであり、そのうち精神性疾患によるものが、3,194人(前年度比507人増)で53.1%を占めている。在職者に占める病気休職者の割合及び在職者に占める精神性疾患による病気休職者の割合はともに、過去10年間、増となっている。
- 警察庁の調査では、2003年の自殺者のうち、教職員は、74人であった。うつ病になり、薬物療法がうまく効かないと、自殺するおそれがある。
- 学校の先生は、ストレスの大きい職業であり、多くの関係者との対人関係の苦労も多く、心の病気による休職が多い。
- 教師自身や、児童生徒の心の病気、不登校、自殺を予防するためにも、教師全員が、カウンセリング・マインドを会得するべきである。
自分や他者を苦しめないカウンセリング・マインドは、心理士などの「専門家」だけが知っていればよいというものではない。うつ病が多いが、うつ病の予防的なカウンセリング・マインドは割合、簡単に会得できるものである。専門家のような、種々の心の病気について、会得する必要はない。
- しかし、子ども、父兄の問題が種々あることがわかってきた。しかし、時間がなくて、余裕がなくて、担任だけではなくて、組織的な対応が必要になってきた。