校長による先生への叱責で先生が自殺=千葉県

 千葉県の中学校の50代の男性教諭が9月6日昼、有料道路の高架橋から落ちて自殺した。原因を調査していた市教育委員会は、校長による行き過ぎた指導が背景にあったと認定した。この教諭は職場で、校長から繰り返し怒号を浴びせられるなどしていたといい、市教委はパワーハラスメント(職権を背景とした嫌がらせ)に当たると判断した。
 遺書は見つかっていないが、市教委が同20日ごろ、知っている事情を書面で報告させたところ、多くの同僚が校長によるパワハラを原因として指摘したという。
 校長は体調不良を理由に9月半ばから休養中。市教委は「校長に詳しい事情を聴き、事実関係をより詳細に明らかにした上で最終的な判断を下す」としている。 ( 2006年10月17日 朝日新聞 )
 学校の先生も、いじめ、うつ病、自殺の因果関係を勉強してほしい。死にたくなったのは、いじめを苦悩するからうつ病になったのです。うつ病の症状として死にたくなるのです。激しいストレスによって前頭前野や視床下部、大脳辺縁系、体内時計、自律神経など広い部位に障害が起きて、生きていく生存欲さえもがなくなります。同僚の先生がたは、結束して「やりすぎですよ」といえないのでしょうか。子どもと同じような傍観にみえます。
 校長が「体調不良」というのが、本当であれば、今度は、ご自分が批判攻撃にさらされる、処分されるかもしれないという心理的な苦悩が起きて、自律神経失調あるいは、うつ病の初期症状が起きているのだと推測されます。人を耐えられないほど、いじめたり、怒号をあびせるなどすると、身体や精神が障害されていくということが、身をもって、ご理解されることでしょう。いじめ、いやがらせ、暴力、脅迫、虐待、否定、セクハラ、差別、−−。種々、人をうつ病においこみ、自殺させる醜い行為があります。
 先生も校長も、教育委員も、父兄も、いじめ、うつ病、不登校または自殺の因果関係を学習して、できるだけ、そういうことをなくするようにして、生徒に教えていただく必要があります。学校生活でも、卒業後にも、たくさん、うつ病、自殺に至る「門」が開いています。はいりこまないように、学校教育の中で、真剣に学習していくべきでしょう。