小学校の新任先生、自殺=東京都

 東京都の小学校に今春(2006)から勤務していた新任の女性教師(当時23歳)が自殺した。教師の両親が地方公務員災害補償基金東京都支部に公務災害の認定を申請した。
 この教師は4月、2年生の担任になった。保護者と交換する連絡帳の中で、保護者から、いくつかの批判を受けた。時間外労働も加わり、過度のストレスを感じていた。自殺を図っていったん未遂に終わったが、同月末にもう一度自殺を図り、翌日死亡した。ノートには「全(すべ)て私の無能さが原因です」などと書き残されていた。弁護士は「保護者からのクレームなどで精神的に追いつめられ、学校の支援も不足していた」としている。
 文部科学省によると、2004年度に病気休職した全国の教師6308人のうち、精神性疾患による休職者は10年前の約3倍にあたる3559人。 (2006年10月25日 読売新聞HP)
 またも、新任の先生の自殺。ストレスから、うつ病になり、自殺でしょう。昨年、同様のケ−スが埼玉でもあった。
 生徒の数だけの保護者がいるが、全員から批判されたわけではないだろうが、なかには、激しい保護者もいるだろう。新任の先生が、担任をもたされるということは、責任が重い仕事で、企業では、あまり、そういうやりかたはないだろう。先輩をメンターとしてつけて、ていねいに指導できる体制にあれば、まだ楽だろうが、そういう先輩にも、余裕がないでしょうか。
 一度、自殺未遂した人は、格段に、次回、また実行してしまう率が高いのです。自殺防止の配慮がなかったようです。心理的ストレスのあるうつ病は、薬物療法だけでは、治りにくいのです。
 教育に情熱をいだいて先生になったのに、悲しいです。