「がんと心」学ぶ講座、2007年春開設
=告知やケア、人材育成
がんと心の関係を考える「精神腫瘍(しゅよう)学」を学ぶ講座が今春、全国で初めて、埼玉医科大(埼玉県毛呂山町)と名古屋市立大大学院(名古屋市)に誕生する。がんが患者や家族の心に与える影響や、心の持ち方と生存期間との関係などを研究する。また告知の仕方や、がんとわかってうつ状態になった患者や家族への対応などを学び、臨床現場にいかしていく。
精神腫瘍学は「サイコオンコロジー」の和訳で、サイコロジー(心理学)とオンコロジー(腫瘍学)などからなる造語。日本サイコオンコロジー学会によると、「精神腫瘍医」として専門治療を行っている医師は、国内で数十人程度しかいないという。
がんになった場合、2〜4割がうつ状態になると報告されており、その場合、治療に積極的になれないなどの影響が出る。02年から診療報酬で、精神科医らがいる緩和ケアチームに加算が認められるようになった。日本サイコオンコロジー学会も昨年から、精神科医を対象に講習会を開催しているが、人材育成が追いつかないのが現状だ。
( 2007年01月15日 asahi.com、朝日新聞 夕刊 )
精神腫瘍学については、このホームページにもその一端を紹介している。がんとうつ病は、関係しあっているから、私たちも、この問題に関心を持っている。がんになったら、このマインドフルネス心理療法の心得で、ストレスを克服していくのがねらいだ。
医師の育成が中心となっているようだが、それがすすんでいったら、看護師などにも展開していけばいいのでしょう。心理的なケアは、忙しい医師だけに期待せずとも、スタッフもチームとして大きな貢献ができるはずである。
( 0701-001 )