TOP

自殺の女性医師は「過労死」病院側に賠償命令

 愛媛県新居浜市の病院に勤めていた女性医師(当時28)が自殺したのは過労のためだとして、約7700万円の支払いを病院側に命じる判決が5月28日、あった。 勤務医の過労自殺をめぐり、病院側に損害賠償を命じた判決は全国で初めてという。 女性医師は02年1月から同病院の麻酔科に勤務。翌年夏にうつ病と診断され、症状は次第に悪化した。04年1月、病院内で自殺。その直前まで4カ月間の時間外労働は月100時間を超えていた。
 判決は、過労と自殺の因果関係を認定した。休職させるか、業務の大幅な軽減を図るべきだったと判断した。
 うつ病は、医者が治してほしい病気だ。病院が医者をうつ病悪化、自殺するまで追い込み、救済の支援をしないのでは、他の組織はなおさら、<自殺防止対策>がとられない。病院が、範を示していただきたい。組織の構成員が、うつ状態になったらどのようなケア、治療をすれば、自殺を防止できるか、<自殺防止対策>のモデルを示してほしい。
 医者の方、うつ病をよく理解してください。あまりに、ひどい勤務状況で配慮がないならば、そこを退職していい。医者はどこでも就職できるのではありませんか。そういうわけでみないといわれますか? そんなことはないはずです。死ぬことはありません。必ず他の生き方があると思います。アドバイスをしてくださる先輩医者などを持って、絶対に死なないでいただきたい。多くの人の命を救う力を持つ医者の自殺は、<自殺防止対策>が必要である時に、全く大きな損失です。研修医、勤務医の自殺が多い。もし、うつ病になったら、自殺せずに、克服して、その克服法を患者さんに教えていただけないでしょうか。