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がん患者と看護師(6)
 =看護師が燃え尽きないために

 看護師は、苦悩に満ちた患者に接する、ストレスの大きい仕事である。燃え尽き(バーンアウト)が多いという。燃え尽きは、うつ病である。看護師が、うつ病にならないようにしたい。
「「燃え尽きない」がん看護」(医学書院)という本で、その対策を論じている。種々のストレスについて別々に対策が考えられているが、最後の対話をみています。
 平山さんとの対談で、「燃え尽きないで長い間勤めることのできる人、生き残っていく看護師さんの特徴」はという質問に対して、安達さん(注1)の対談が、さらに続く。
 「ゆるぎない自分の看護観の確立」について、お話があります。  医師でもなく、付き添い婦でもなく、栄養士でもなく、看護師の独自性は何かということであるという。これが確立していることが、燃え尽きを防ぐことになる。
 次のようなことがある患者との関係を克服していく。事例を列挙しておく。看護師の苦悩は相当なものだ。