大学病院の小児科医、目立つストレス・疲労

 小児科医が感じているストレスや疲労は、大学病院の勤務医で特に高い。背景には責任感による重 圧や長時間労働がある。日本小児科学会のプロジェクトチームによる調査で浮かび上がった。  労働者の平均的ストレスを基準値(100)として作られたという調査票を使って調べると、小児 科医全体のストレスは112、中でも40歳代の医師で122となった。さらに勤務時間や休日数か ら割り出したという疲労度を比べると、特に大学病院の勤務医では、「高い疲労度」に分類される人 の割合が、労働者平均の9倍近くになったという。 (朝日新聞 4/23/06)

 医者は、ストレスが大きく、自殺率も高い。医学部時代から、ストレスが強くて、医学部の学生は 他の学部の学生よりも、自殺率が高い。麻酔医も、自殺が多い。大学病院の指導医の2割は、うつ状 態、こんな状況が報告されていて、医者のストレスは、他の職業と比べて大きい。そうすると、医療 過誤も起こりやすいだろう。うつ状態になると、思考、判断力、注意集中力、意欲が衰えるからだ。
 看護師も、ストレスが大きくて、離職率が高いという。せっかくなった医者の方、看護師の方、不 足しているのだから、ご自分のストレス対策をして、うつ病、自殺を予防していただきたい。精神科 病棟のありさまを、まのあたりにみて、うつ病や自殺念慮、パニック障害などには、薬物療法だけでは、不十分だということは、その方たちが、一番よくご存知のはずだ。医療関係者の中から、うつ病、 自殺問題の解決には、薬物療法だけではだめだという声をあげなくてはいけないのではありませんか。