看護師不足・報酬改定で病院1割経営難

 「看護師が過労やストレスで離職」ということを昨夜、述べたが、これに関連する報道があった。

 4月からの診療報酬改定で、看護職員の配置を増やさないと報酬が減る設定にした影響で、中小の民間病院を中心に1割近くの病院が経営困難に陥っていることが、17日にまとまった病院団体の調査で分かった。増大する医療費を抑制するとともに、より手厚い看護態勢をめざした改定だが、大病院ほど看護師が集まるなど病院間の格差は拡大。6割超の病院が「看護師の引き抜きに拍車がかかる」と懸念している実態が明らかになった。 (朝日新聞 5/18/06)

 やめていく看護師もいるが、ある病院で、アンケートをとったところ、やめたくなる理由の一つは、ストレスで、その対策をとる病院も紹介されている。
 今度の報酬改定で、「看護師の引き抜きなど看護師不足に拍車がかかる」とか「看護師の勤務条件が良くなった」との影響があるという。

 制度の改定で、看護師の職場でのストレスに大きく影響する。ただ、中小病院の経営が難しくなってきたという。そういう病院の医者が、今度は、悩むのだろうか。
 診療報酬の改定は、看護師の勤務条件という視野からで、というよりも、患者のためのてあつい医療という観点からだったのだろうが、看護師の勤務条件の改善に影響したわけだ。
 ストレスによる、うつ病、パニック障害、自殺が多いが、他の領域でも、制度改定によって、こういう問題の改善が起こるのを期待できるだろうか。自殺予防のための法律の制定がすすんでいるが、病院は大丈夫でしょうか。