無理心中・2幼児殺害し死に切れない母=北海道
北海道のパート店員、H容疑者(49)の長男(6)と二男(4)が12月10日、自宅で首を絞め殺された事件は、母であるH容疑者が殺害したものだった。「以前から神経症をわずらい、特にこの1週間ほどは具合が悪く自宅に引きこもっていた。長男のぜんそくも重なり、子供を殺して自分も死にたいと思った」という。
2人を殺した後、自分も家庭園芸用液体肥料を飲んで、死のうとしたが死に切れなかった。
神経症というが、うつ病だったようです。神経症とううと、不安障害系ですが、死ぬことさえ不安ですから、不安障害だけなら、自殺はしないが、不安障害が長びくと、生活に支障をきたして、うつ病も出てくる。
うつ病(その前の不安障害も)が治らず、悩みが深まり、ついに、子どもと無理心中をはかったのでしょう。母子家庭で、相談する人もいないかったのでしょうか。
うつ病でつらいのに、わが子を殺したという罪悪感が加わってしまった。何と悲しいことでしょうか。孤立した人はうつ病になりやすく、孤立した人がうつ病にうなると死ぬおそれが強くなります。そういう人は、注意深く見守る必要があるのです。支援する仕組みが機能しない。( 0612-036 )