うつ=産後のケア(1)
=患者を生きる(朝日新聞)
朝日新聞で「患者を生きる」という連載記事が掲載されている。今「うつ」についての、連載が続いている。
8月16日ー20日は、「産後のケア」。女性に特有のうつ病。要点をご紹介します。
福岡市の主婦、木村優衣さん(27)=仮名=の例。
05年1月に、長男を出産した。3月、保健所に出生報告を出していた木村さんを区の助産師がたずねた。つらそうな様子に、九州大病院の精神科を受診するようにすすめられた。
4月半ば、同病院の「母子メンタルヘルスクリニック」を受診した。臨床心理士と医師が話しを聞いてくれた。当時の状況は
- 息子を可愛いと思えない
- 身体がだるく、何をするにも時間がかかる
抗うつ薬と精神安定剤の服用に加え、2週間に1度のカウンセリングが始まった。
新聞で子どもを殺した母親のことを知って、自分も泣きやまない息子をカッとなってたたいたり、けったりしたとき、臨床心理士に電話して、話をきいてもらった。
何とか、1年、のりきった。
ある程度まとまって眠れるようになって情緒が安定し、
息子への愛情が芽生えていった。
現在、朝5時に起き、息子の世話をしながら夫の弁当を作れるまでに回復した。
(朝日新聞 8/16-17/2006)
母親の幼児虐待事件、殺害事件、心中事件があります。こういう産後うつ病による場合も多いでしょう。支援次第で治せるのですね。
九州大病院の精神科の「母子メンタルヘルスクリニック」の方法は、次回にご紹介します。