うつ=産後のケア(3)
=患者を生きる(朝日新聞)
=保健所の支援活動
朝日新聞で「患者を生きる」という連載記事が掲載されている。今「うつ」についての、連載が続いている。8月16日ー20日は、「産後のケア」。女性に特有のうつ病。要点をご紹介します。下記の続きです。
「産後のケア」に取り組む東京都板橋区の保健所の紹介。
板橋区では「エジンバラ産後うつ病自己調査票」(EPDS)を使って、産後うつ病の女性の発見、メンタルサポートを行なっている。
「昨年7月から今年3月の間に新生児訪問をした母親1207人のうつ、1169人にEPDSを実施。2割の205人に、産後うつ病が疑われる結果がでた。
これらの母親には保健師がその後も家庭訪問を続けた。4カ月健診時に再び調査票に心の状態を記入してもらった結果、継続的な支援が必要な人は5%以下に減っていた。
EDPSを地域の母子保健活動に生かす活動は、広がっている。
厚生労働省の事業の一環で東京の母子衛生研究会の協力で、「産後の母親のメンタルヘルスと育児支援セミナー」が開催され、232人の保健師や助産師が参加した。
三重大学の岡野貞治教授は、EDPSの使い方や産後うつ病の評価方法などに関する研修会を開いている。
(朝日新聞 8/18/06)
前回は、大学病院、今回は、地域の保健所の取り組みでした。次回は、会社の支援です。
こういうことで、うつ病の一部が重症化しないで、早期治癒にむすびつくでしょう。
だが、まだ、問題があります。それでも、治らないうつ病がある。朝日新聞では、このあとに、難治性うつ病についても紹介されます。