うつ=産後のケア(5)
=患者を生きる(朝日新聞)
=情報編
朝日新聞で「患者を生きる」という連載記事が掲載されている。今「うつ」についての、連載が続いている。8月16日ー20日は、「産後のケア」。女性に特有のうつ病。要点をご紹介します。下記の続きです。
「産後うつ病」の情報。
「マタニティブルーは、出産後数日間、何となく気分が沈んだり、涙もろくなったりするものの、自然に治る。日本では母親の4人に一人が経験すると言われる。」
(注)ただし、治るということを教えて、理解しておいて、無茶なことをしないようにしておかなければならない。出産直後に、自殺した母もいるそうだから。
「一方、産後うつ病は治療が必要な病気だ。三重大学保健管理センターの岡野禎治教授(周産期精神医学)によると、日本では産後数週間から半年以内の母親の約10%に発症が見られ、決して珍しくない。」
「産後うつ病」になりやすい人
- 過去に精神科で治療を受けた経験がある人
- 夫や家族との関係がうまくいっていない人
- 出産の前後に家族の死などのつらい体験をしたり
- 生まれた赤ちゃんに病気があったりする場合
- マタニティブルーを経験をした人
- 過去に「産後うつ病」を経験した人が再度妊娠した場合
「産後うつ病」の治療法
「産後うつ病」について相談できるところ
- 病院(精神科、神経科、心療内科など)
- 保健所、県の精神保健福祉センター
- 埼玉医科大学総合医療センター
- 三重大学病院
- 九州大学病院
- 熊本大学病院
- 琉球大学病院
「産後うつ病」に関する情報が得られるサイト
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「周産期メンタルヘルス研究会」( http://www.hac.mie-u.ac.jp/PSI_JAPAN/ )
母親が「産後うつ病」になった場合の家族の心得が述べられている。
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「ママブルー」( http://www.mama-blue.net/ )
(朝日新聞 8/20/06)
このような支援団体、相談機関があるのに、長く苦しむ人、悲劇にいたる人が多いのも実情です。こういう支援があることを知らない人、インターネットを使わない人、病気のために読解力が落ちていてわからない人、さがす意欲のない人、現存の支援団体のサービスでは改善できないない人などあるようです。うつ病は薬物療法で治る人がいる一方で、うつ病は簡単には治らない人もいるのが多いのも実情です。薬物療法だけでなく、少し長い期間、面接でのカウンセリング、対面の支援が必要なかたも多いでしょう。
蓮田市近辺のかたは、当協会も、産後うつ病や育児うつ病もカウンセリングいたします。このような支援活動に関心のあるボランティアの方の参加で、スタッフをふやして、うつ病を治すためのデイ・サービスを提供できれがいいのだが、と思っています。地域住民が支援できることがあります。