目次・介護疲れ

介護の悲劇=介護疲れによる心中あいつぐ(2008年1月)

 最近、介護にまつわる悲劇の報道があいついでいる。  介護疲れによる無理心中、殺人が多い。この国では、長生きすることは苦しみをもたらすのだ。ムダなことに予算が使われているといわれる。介護関連の事業に予算をまわすべきではないのか。介護が長引くと、まず、多くがうつ病になると理解しておくべきだ。特に、危険因子は次の場合だ。  介護にはいると、うつになることが多いので、介護状態にはいったら、すぐに、介護疲れうつ病にならないような智慧を教えてもらうのがいいのだろうが、誰が教えてくれるのか、わかりにくい。ホームページには「がんばらない介護」などを教えてくれている。
 自殺防止の活動にかかわっているが、たいてい、インターネットを利用していないようだ。インターネットによらないで、別の手段で、地元に支援してくれるところをみつけておいたほうがいいのだ。わかっているが、情報も少ない。まちづくりの会員でもあるので、介護疲れの悲劇を防止するためのサービスについて、地元になにがあるのか、情報を集めて提供していくことをすすめたい。私どもができるのは、うつ病の予防、改善だが、介護状態にある家庭にどうかかわれるのか、課題だ。民生委員のような公的な委嘱制度があれば、ケアマネージャーが信頼して、呼んでくれてメンタルケアの介入をしやすいのか、わからない。介護疲れの無理心中、殺人がこれほど多いのは、かつてない異常事態で、全く新しい対策をとらなければならないのだろう。