家族介護・4人に1人うつ状態

 高齢者などの介護をしている家族の四人に一人が軽度以上のうつ状態にあることが、厚生労働省研究班の調査で分かった。介護者が六十五歳以上の「老老介護」では、介護者の三割以上が「死にたいと思うことがある」と回答、体の不調を感じている人も五−六割に上り、介護負担の心身への影響の大きさがあらためて裏付けられた。
 軽度以上のうつ状態だった人は六十五−七十四歳が最も多く27%、次いで三十五−四十四歳の26%。最も低いのは三十四歳以下の20%だった。
 主任研究者で東海大医学部の保坂隆教授は「予想以上にうつ状態の人が多く、一部は自殺に至る可能性もある。身体的にも病気の傾向が強く、このままでは第二の患者になってしまう。介護者同士のネットワーク形成などが必要」としている。(東京新聞 06/01/2006)

 介護疲れによる「うつ病・、そこから、心中、殺人なども起きている。また、ストレスから、身体の病気(心身症)になる。心理的なストレスによって、免疫力が衰えていて、いったん、病気になると、重症化しやすい。心理的なストレスは、心理的なカウンセリング、心理的なささえで、介護つかれの悲劇を緩和できる。
 地域住民の支援の仕組みを構築すべきである。一般に、役人は、若いので、深刻さが違う。当事者の、介護が必要になっている人、近づいている人が、仲間をつのって集まって、ささえあう体制を作れないだろうか。どうも、この手の、NPOの支援活動があまりきこえてこない。NPO活動をしている人は、福祉の領域に関心がうすいのだろうか。この地区も、福祉の分野は、地域の支援の仕組みが不十分である。