介護疲れ・無理心中

母親殺害の疑いで次男逮捕 沖縄

 沖縄県で、女性(72)が自宅で死亡し、同居中の無職の次男(47)が意識不明の重体で見つかった事件があった。警察の調べでは「母親が病気がちで足も不自由になり、見ていてふびんだった。殺害後、自分も死のうと思った」と供述しているという。母を殺害した後、睡眠薬を飲んで自殺を図ったが、様子を見に来た長女(43)に発見された。 (2006年06月07日23時20分 asahi.com)
 自分は無職、母は病気がちで、つらい感情におおわれることが多い日常が推測される。こういう状況では、支援を得ようというような判断力も働かなくなり、うつがひどくなり、死にたくなるだろう。無理心中のはずだったが、結局、自分は生き残り、母親の殺人という悲惨な事件になった。
 同じような事件が繰り返し起きる。苦悩の連鎖の悪循環にはいり、同じパターンになる。支援を求めるような判断、行動を起こせない。死にたいとまで思いつめているということを、民生委員などが把握できればいいのだが、任務がそこまでは、期待されていないのかもしれない。自殺防止の法制化によって、新しい支援の仕組みがつくられるだろうか。