介護疲れの自殺か?=群馬県

 父の介護をしていた息子が自殺した。
 8月11日午後9時25分ごろ、前橋市若宮町の民家で、男性2人が死亡しているのを訪ねてきた親族の女性(48歳)が発見し、110番通報した。
 前橋署の調べによると、2人は、この女性の80歳代の父親と、50歳代の兄とみられる。父親とみられる男性は布団に寝たままの状態で、兄とみられる男性は首をつっていた。
 女性の父親は2年ほど前に脳こうそくで倒れて寝たきりとなり、兄が介護しながら2人で暮らしていたという。女性は兄と数日前に電話で連絡を取った際、「介護に疲れた」と聞かされ、10日に電話した時は、連絡が取れなかったという。
 また、介護疲れのうつ病からの自殺のようだ。警察の調べがすすまないとはっきりわからないが、兄が介護うつで自殺した前か後に、父親が病死したようだ。
 地域の支援の仕組みがあって、そこに支援を求めれば、兄の自殺は防止できたかもしれない。遠くの家族では、日々の介護支援はできない。近くに住む地域の人たちで介護する人の支援をするNPO活動が必要だ。
ここにも作りたい。一人ではできない。賛同者のご連絡を。