ニート=(1)パーソナリティ障害

 ニートは、種々の人たちから構成されていると言われている。  (A)(B)は、職業関連の公的機関や財界による就職口の情報提示や就職相談、技能訓練などが提供されることで改善の方向が見える。だが、他に、むつかしいケースがあるようだ。
 (C)(D)は、精神疾患ではない。(E)(F)(G)などは、精神疾患である。両方とも家族だけでは対応がむつかしいよである。

 まず、(G)パーソナリティ障害により、就職する気にならないとか、就職できても、対人関係などのトラブルからやめてしまい、その繰り返しから、やがて就職活動もしなくなるケースがある。ニートの一部には、こういう人がいるであろう。
 パーソナリティ障害には、種々のタイプがある。たとえば、  このような障害があって、十分なカウンセリング、サポートが受けられないで、軽減・治癒に至らず、就職できない状況におきこまれている若者もいるだろう。ニート対策をたてる場合に、こういうことで長く苦労している人達の支援策も考えてもらいたい。
 ほかに、自己愛パーソナリティ障害は、(D)「高い夢を抱き、それにあう仕事がみつからない」ケースに関連することがあるだろう。(C)「向いている仕事がわからない」というケースの一部には、パーソナリティ障害には該当しないが、広くみられる依存的、変化への恐怖を背景にした「拒絶性スタイル」による場合があるだろう。こういうケースが多いようであるから、別にみていく。