ニート(3)「自分の夢にあう仕事がみつからない」(自己愛タイプ)

 ニートのうち、自己愛タイプで、就職しない場合である。自己愛タイプの特徴は、次のようである。  この心理傾向が強いと、就職する前は、不安をもち、就職活動にのりださない。  いったん、就職できたとしても、対人関係が悪化して職場から離れていく。  「自分さがし」「自分らしさ」を求めて、次々と仕事以外のことをしているのも、背景には、似たような心理があるだろう。はっきりした目標ではないが「ユートピア」を夢としている。現実の自分、現実の場所をみずに、「自分、ここ」ではないものを求め続ける。
 自己愛タイプは、実現したい夢を持っているのだから、それが実現可能であれば、それに向けて少しづつ努力をするようにし向けるカウンセリングが奏功するかもしれないとして助言するだろう。自己評価の強すぎるところ、他者を尊重することの大切さに心を向けるなど、「認知の修正」が必要であろう。