ニート(5)対人恐怖

 ニートの中には、対人恐怖によるものも多いだろう。
 対人恐怖という障害がある。一人でいる時は、何もないが、人と接触する場面で、不安、恐怖が起きる。対人恐怖には次のタイプがあるが、重症になると、他者の視線が怖くて小人数の職場にいたたまれなくなって、仕事を継続できないとか、一度、これで退職すると、また同じようなことになることをおそれて就職活動をしなくなる。    このほかに、就職できなくなっている中で、不安障害のうちには、パニック障害、広場恐怖(電車に乗れない、など)、PTSD(外傷後ストレス障害)などがある。
 対人恐怖ではないが、対人コミュニケーションをうまくとれない人もいるが、そのことから就職を断念する人もいるだろう。
 こういう心の病気になって、これを治す医者やカウンセラーが近所にいなくて、なかなか治らず、ニートとなることを余儀なくされている人も多いだろう。