若者の自立 社会の支援

 朝日新聞の社説が、8月5日(05年)ニートについてとりあげた。ニートにしたのは、親の(過去の)甘やかしと、本人の(過去の)甘え、という一面もあるのだが、そういって突き放すだけではすまない、という。  家庭では解決できないニートが多すぎて、社会問題となった。今は、社会が支援する対策をすすめる必要がある。社説はこういう。  ニートの問題について一致する意見は、ながびいてしまったニートは家庭だけでは、解決できない場合が多いということだ。NPOや公的機関が支援をしようとしているので、そういう外部の支援を得ることに、今、積極的になることが必要である。過去の「甘やかし」は責めない。外部の支援を求めようとせず、無為に過ごすことは、「今」「甘やかし」となる。ただ、これまでの支援対策では不十分なのである。困った家族が支援する機関などの情報を得ることが困難であるとか、支援を求めてたずねても、うまく成功しないことがある。ニートは多様な形態があって、必ずしも、適切な支援を得られない場合も多いようだ。しかし、家族も本人もあきらめてはいけない。解決しないから。
 今後、ニートの形態に応じて、種々の対策を提供していく必要がある。  社説は、「若者自立・挑戦プラン」のついて紹介している。  確かに、ニートになりたてのころ、長引かないうちに、専門家の支援をあおごうとせず、家族の中だけにとどめてしまったつけが今、来ているが、ニート、ひきこもり、の解決は家族だけで解決するのは困難であるから、社会が支援する必要がある。社説は、いくつかの支援策を紹介している。
 こういうケ−スも、「自信がない」というメンタルな問題をかかえているので、ただ就労支援では解決しない。メンタルなケアが必要となる。
 父親と子どもが仕事について語ることも提案している。  だいたい、父親は、全く子どものことは母親まかせということが多いことや、仕事を話してもストレスの強いことや会社が面白くないことばかりを嘆いていることが多い。これでは、子どもの就労意欲はわかない。話しかたを注意しなければならない。
 社説の結びは、こうである。  学校、公的期間やNPOなどは、ニートの人や家族に支援のサービスを作ること、本人や家族は、そういうサービスを自ら積極的にさがし、参加すること、その双方の努力によって解決していくことが大切であろう。