「ひきこもり」、うつ病などの人が集える場所

 ひきこもりの人が163万人いる。ひきこもっていなくても、うつ病や不安障害が治らない人も多い。一部は重なる。

ひきこもり・家族の勘ぐりあいを防ぐ会話

 斉藤環氏の「ひきこもりはなぜ「治る」のか?」(中央法規)で、ひきこもりの人がいて会話のない家庭では、こんなことが起きやすいという。  

家族の会話の次

 家族が会話しているとこんなことはないが、会話がないと、こういう誤解、勘ぐり、妄想、疑念が起きやすいので、ひきこもりの人がいる家庭では、会話を絶やさないことが大切だという。
 会話は第一歩だ。家族では救えない。第3者の介入がないとひきこもり、うつ病、不安障害は解決しにくい。対人恐怖の人が家族とばかり会話しても、治りにくい。第三者とのコミュニケーションの練習をしないと治りにくい。うつ病の治療法を家族が習得していることもない。結局、外部の支援が必要である。
 第一が家族環境の調整、第2が個人治療。第3が集団適応支援。(132頁)  問題によっては、近所のデイケア施設では、その問題に効果のある内容ではないかもしれない。行ってみて、違うようだから、またひきこもる、治療を中断するのでは、改善がむつかしい。では、家族が地域の人を募って、自分たちの問題に効果のあるデイケア、居場所を作ったらどうなのだろうか。ひきこもりも、うつ病、不安障害も数年もかかる場合がある。他は動いてくれない。他を頼らず、自分たちで居場所を作るという方策もある。
 こうして、ご家族の結集をよびかけるには、理由がある。私のうちには、ひきこもりの人はいない。だから、こういうデイケアを自分の家族のために作るという動機はない。作っても、参加者がいるかどうかわからないから、私は作らない。ご家族が何を望むのか、声をあげて、行政に働きかけないと、このままで時が過ぎていく。私は、もう、この活動をやめてもいい。体のあちこちにガタがきたので、長くはできない。多くのご家族が団結すれば、精神疾患傾向のひきこもり(の一部、うつ、不安障害、対人恐怖などによる)を治せる場を作れると思うから、マインドフルネス心理療法のスキルは、この1年に、できるだけ多くの人に移転したいと思う。