不登校を解消しニートを出さない/「子どもの心の相談員」の提案


高校の不登校

 全国の国公私立高校の不登校生徒数が04年度6万7500人に上ることが、9月22日、文部科学省の調査で分かった。在籍者に占める比率は1・82%である。また、不登校の生徒の36.6%に当たる2万4725人が退学している。小中学校も含めた不登校者の総数は19万817人。  また、不登校の高校生のうち少なくとも20%にあたる1万4000人余りは、中学校を30日間以上休んだ経験もあることもわかった。  不登校になっている理由は、 である。

地域の「子どもの心の相談員」の提案

   以上の調査結果から、中学校段階からの不登校、高校からの不登校が、中退となり、ニートにつながる経路がかなりありそうだ。そして、不登校の理由のうち、(B)は、不安障害やうつ病のようであり、(A)のうちにも、うつの人が一部含まれるかもしれない。いじめ、うつ病による不登校からは、自殺も起きる。
 こういう不登校の児童生徒がいても、地域には、気軽に相談でき、場合によっては、うつ病や不安障害をカウンセリングしてくれる人がいないことがこういう不登校、中退が多い背景になっているようだ。中学校には、県によって、学校カウンセラーや、学校が任命した「さわやか相談員」の制度がある。学校の中で相談にあたる。問題によっては、うまく機能しないこともある。学校側とみられて、児童生徒が相談しにくい心理が働くのかもしれない。また、うつ、不安障害をカウンセリングできない人もいるだろう。地域には、こういう段階のカウンセリングをするカウンセラーをみつけるのがむつかしいだろう。
 昔は、近所の年配の人や僧侶が、相談に応じていたこともあっただろうが、地域社会が崩壊して、地域の人が、こういう児童生徒の心の問題の相談にあたることがなくなった。それを補う相談員を作りたい。不登校になるのは、学校側に責任がある場合もあるだろう。学校が指定するカウンセラーや相談員では、児童生徒が相談しにくい場合がある。
 そこで、学校とは関係のない「子どもの心の相談員」(仮称)の提案をしたい。学校の外の講談員であり、他の相談機関のような「相談」にしぼらず、「治す役割」をはたす。このような「看板」をかかげて、地域の児童生徒(小中高生)の眼につくようにしておく。子どもであるから、近くにあるべきで、学区に、1人はおきたいものだ。できれば、学校に知らせておく。悩みを持つ生徒、不登校になった生徒の心のケア、カウンセリングを無料で行うことにする。心の病気による不登校の解消、自殺防止に貢献する。カウンセリングの手法は、腹式呼吸法を付加した認知行動療法がある。基本的に「自殺防止・うつ病治療の心理相談員」の講座であるが、児童生徒用に簡略化する。指導員養成の費用は、実費程度で、ご相談に応じたい。賛同者があれば、ご連絡をお願いしたい。何人か、賛同者があれば、集まって、運営方法をとりきめたい。

連絡先  学校には「さわやか相談員」が置かれていますが、それとは、かなり違います。