増える30代引きこもり

 朝のフジテレビ「報道2001」で「増える30代引きこもり」を報道した。30歳代の人のひきこもりが多く、親が60代で、まもなく70歳代になる。そのような老親に扶養される生活。親が死んだらどうなるのか不安。生活保護を受けるとなると、膨大な予算が必要になる、など。(2008年5月)
 全国引きこもりKHJ親の会代表の話しでは、次のような特徴があるという。  36歳の女性のことが紹介された。(69歳の母が働いて生きている。)30歳の時、リストラにあい、以来、ひきこもり歴5年。その言葉から、大うつ病性障害になったこともあり、気分変調性障害と思われる。早く、心理療法を受ければ、治っただろうに。

 ひきこもりが163万人いるという。30歳代だという。これでは、5年、10年後、親が年老いたころ、苦しくなる。生活保護費も膨大な金額となる。
 こうみると、うつ病、対人恐怖症などを治す心理療法の必要性はあるようだ。遠くのセラピストでは通うのが無理だから、それぞれの地域の自治体や親が共同で、心理療法の治療体制を作っていく必要があるだろう。臨床心理士などがこういう領域に参入できるような財政的措置をとらないと、取り組む人が現われない。