ニート家庭「凄絶」白書

(Yomiuri Weekly、8月14日号、2005年)
一部の要点を紹介した。詳細は、実物をご覧下さい。
ニート、あるいは、ひきこもり、には、心の病気(うつ病、パニック障害、対人恐怖、パーソナリティ障害など)の場合と、そうではない場合がある(夢追い人、したいことがないといって就職しない人、など)。両方の場合とも、早い時点で、適切な対策をとるのがよい。心の病気の場合には、病理のカウンセリングを受けること。心の病気でない場合、親は厳しい態度を見せて、甘やかさないことと、夢や怠慢を厳しく修正するよう指導するカウンセリングを受けることであろう。
 暴力をふるったり、何だかんだと口実をつけ「カウンセリングを受けない」と子どもがいうのを受け入れてしまうのも、甘やかしである。変わるあてがないのだから、それがニートにしてしまう。これについては、この問題にかかわる人の共通意見である。別に紹介する。
 家族だけであきらめてしまわず、外部の支援を求めつづけるべきである。治療やカウンセリングを受けさせるべきである。数回、数カ所、ためしたが、だめだったとあきらめてはいけないだろう。それでニートは解決しないのだから。同じ悩みを持つ家族の会に参加して、解決策をグループでさぐっていくべきだろう。社会の仕組み、社会の支援がないのも問題なのだから。相談にいっても、うまくいかないのは、本人、家族の問題のほか、相談機関の力不足という社会の問題でもある。