能登半島地震=ボランティアに病気の心配

 =それを支援するボランティアの輪
 (能登半島地震から、今日(4/10)で、16日目)

 能登半島地震の被災地、石川県輪島市門前町地区で活動するボランティアに病気の心配 が起きている。宿泊施設が提供されないボランティアであるため、 車中泊をする。「ボランティアは自給自足が原則」とはいえ、車で寝る人の健康が気掛か り。
 阪神大震災や新潟県中越地震では、ボランティアのために体育館など風雨をしのげる施 設が提供された。今回は、そこまでまだととのっていない。
 こうした不便を聞いた「富山県ボランティア市民の会」前会長で電気会社社長、辻義夫 さん(57)(富山県小矢部市)が、参加者のために宿泊所を確保する活動を始めた。  兵庫県の高校生の団体ボランティアが近辺の施設を使えるように調整したり、民宿で格 安の料金宿泊できるよう交渉したり。
( 2007年4月7日14時31分 読売新聞 より) →こちら
 被災地の人を他の地区のボランティアが支援にかけつける。しかし、地元が被災してい るので、公的施設は、被災者の宿泊施設にあてられるため、ボランティアには宿泊できる場所が少ない 。ボランティアが車中で寝ると、エコノミークラス症候群になって、活動から撤退も。そ んなことになっては、申し訳ないことで、そのような、ボランティアを支援するボランテ ィアが現われた。実に、機転のきいた、ありがたい活動です。こういう事例が、将来も起 きるだろうから、ここに新聞記事から紹介させていただいた。行政が、ボランティアに宿 泊施設を提供できるようになるまでの支援のありかたをみました。
 震災の後は、問題や苦悩が数年にわたって続く。必要な支援の内容が変わっていく。今 後は、被災者には、生活不活発病、うつ病、PTSDなどが心配される。物資、住居の提供、 仕事、心身の医療、心のケアなど多様な支援が必要となる。