看護師の医療ミス
看護師の医療ミスが報道された。東京の病院で昨年10月、脳出血の手術を受け入院中だった男性患者(当時58)が死亡した事故があった。警視庁はこの2月17日、ミスのため、男性を死亡させたとして同病院の女性看護師(23)を業務上過失致死容疑で書類送検した。CT検査のために男性をストレッチャーに乗せて移動する際、酸素チューブを男性の体から出た気管挿管チューブにつないだ。この際、二つのチューブの間に呼気を排出する器具を挟み、呼吸を正しく保持する注意義務があったのに、誤ってチューブを直接接続したため、男性の肺に酸素が一方的に流れ込んだ結果、呼吸困難になった男性を翌日死亡させた疑い。 (朝日新聞 2/18/06)
医療現場は、ミスが許されないところであり、看護師が過労、ストレスなどで、注意力が衰えたり、何かのつらい悩みをかかえていると、ある瞬間に、意識がそれによらわれて、目前の仕事への判断力がそこなわれる。看護師のストレスに関わる参考書でみると、図のような厳しいストレス(感覚のところに記載)がある特徴的な職種が看護師である。患者からの攻撃、怒り、不安の訴え、わがまま行為、次々と死に行く人と接するストレスなどがある。よほど、心の持ち方を気をつけていないと、ぼんやりしたり、気がゆるなだりすると、医療ミスをおかすことになる。患者にとっても、看護師にとっても、まことに、つらい結果となる。緊張、ストレスが強くて、燃え尽きてしまう(うつ)看護師も多いそうだ。
自己洞察瞑想法は、心の病気の治療だけではなくて、働く人のストレス緩和になるものである。注意力の訓練、無用の思考・感覚の解放、つらいことの受容、感情の処理、価値観の検討などの訓練が含まれているからである。看護師のストレス緩和にも、役立てていただきたい。