父親の殺人をネットで依頼=長野

 報道によれば、長野で76歳の男性が殺害された。警察の調べによると、被害者の長男(49歳)が、インターネットで殺害を依頼した男Kが報酬をもらう約束で殺害したという。長男が働かないことから、被害者が注意し、何度かトラブルになっていた。警察署員が駆けつけて仲裁に入ったこともあったという。こうしたトラブルを根に持ち、長男が容疑者Kに殺害を依頼したとみている。

 親子間の不和で、殺人依頼までに発展した悲劇である。就職できなくてやむなく働いていない人は多いだろう。親があまりに責めると、たいていの人は、いやになる、感情的になる、怒る。だが、殺人にまではすすまない。事件になったのは、2つのバランスがとれないのだろう。責めるのが、強すぎたか、責められた方の恨みが強すぎるタイプだったのか。後者は、怒りやすい(易怒性)傾向ということがある。こういう傾向も、カウンセリングを受ければ、少しは変わるが、そういう気になる人は少ないようだ。
 働くようにいっても、今の状況では、就職できないこともある。就職できないのならば、なりゆきにまかせるしかない。家族間の対立・不和があるが、よく話し合って解決したいものだ。親子間、夫婦間の不和についての解決のためのカウンセリング、公的機関での相談もあることも知っておくのがよいだろう。家族の一人が、「このままでは、あぶない。カウンセリングを受けよう。」という気になればいいのだ。