子どもの「ふらつき」頭痛
朝日新聞の医療相談に、子どもの「ふらつき」、頭痛による、学校を休みがちな場合の対処法が紹介されている。薬物を用いない方法である。似た症状のある子を持つ人は、ご覧ください。
- 症状
- 9歳男子。2年前、起立性調節障害と診断。
- 起床時や運動の後にふらつき
- たちあがると頭痛
- 最近は学校を休みがち
- 田中英高氏(大阪医科大助教授)の助言
まず、非薬物療法から入る。
- 朝起きたら横にならず、坐っている
- 水を飲む。塩分をとる。
- 夕方から夜に、運動をする。15分の散歩
- 心理ストレスがあれば、心理的な支援も。
- 薬物療法もある
(朝日新聞 3/13/06)
薬物療法を後にしているのはよい助言だと思います。子どもの頭痛に、何でも、薬物療法をはじめる
のは避けるべきでしょう。運動療法(散歩)が第一。次に、ゆっくり呼吸を試してほしい。毎日15
分〜30分。カウンセリングを受けられるのであれば、思考、感情などの分析を行う方法(機能分析法)を教えます。
田中氏も言っています。小中学生の5〜10%にあらわれ、「重症の場合、不登校につながるおそ
れがあります」。早い段階で、薬物療法以外の方法で治すことに努力したほうがよい。不登校になる
と、頭痛のほかに、心理的ストレスが増大して、うつ病や家庭内暴力、他の障害にすすむおそれがある。頭痛のある子に、「とにかく、学校へ行け」といっていけるわけがない。保護者が、適切な治療法をさがして、早期に治してあげる努力を。後にくる、不登校、うつ病、その他の問題の解決に多大の労力がかかり、治しにくいことを思えば、早い段階での時間と費用を惜しむべきではない。