「無理心中」就職巡り両親と確執か

 海洋学者の家庭の事件の背景が読売新聞で報道された。
 容疑者は、アメリカの大学の修士課程を修了し、同国の会計士資格も取得し、父の友人の紹介で 東京の会計事務所を紹介され、99年10月から勤め始めた。しかし、仕事が遅かったことや、口数が少なかったことなどから、2000年10月、退職を勧告された。
 これをきっかけに、親子仲が急速に悪化し、正宏容疑者は引きこもりがちになったという。最近は、母も、近所の人に「息子の就職がたいへん」などと漏らすまでになっていたという。 (2006年5月31日14時39分 読売新聞より要約)

 こうしてみると、家族は当初、孤立していたわけではなくて、父の友人に、就職を相談して、紹介してもらっていた。だが、子は挫折したようだ。それからの、対応が、別な選択肢があったのだろうが、なかなか、現実には、うまくいかない。
 挫折した時、感情的にならずに、なぜなのか、原因を専門家などの支援をえて解明すればいいのかもしれない。仕事が遅いと指摘される理由は何か、コミュニケーションスキルの問題か、処理能力を超えるのか。一番、苦悩しているのは、本人であろうから、しばらく、時間をおいてからでないと、就職する意欲もわかないだろう。
 自分たちだけで、感情的にならずに、追い込まずに、ひきこもり支援、就職支援のNPOなどに相談しながら、気長に解決方向をさぐるしかない。スキル不足ならば、能力に見合った就職先をさがすか、スキル向上の訓練するか、心の病気があるならば、その改善をしなければ、責められても就職できない。
 ひきこもり、就職できないなどがあれば、ひきこもり支援、就職支援、心の病気の方の支援組織に、相談してください。2,3絶望して、感情的にならず、どこまでも、さがすしかない。実際上、近いところがいいのですが、ひきこもり、心の病気の支援団体は、たいてい、どこでもありますね。