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少年による「家庭内殺人」
「少年の「家庭内殺人」次々」
「親への恨み引き金」という記事がありました。
次の事件が列挙されています。
- 2000年6月:岡山県の高校3ねんの野球部員(17)が後輩4人を金属バットで殴ったうえ、自宅で母親(42)を殺害
- 2001年4月:兵庫県尼崎市で小学6年の男児(11)が母親(44)を包丁で刺し、死なす
- 2001年10月:北海道中富良野町の会社役員の男性(55)を無職の次男(16)が殴殺
- 2003年11月:大阪府河内長野市の少年(18)が母親(43)を包丁で刺殺。弟(14)と父親(46)にも重傷を負わせる
- 2004年11月:水戸市の無職青年(19)が就寝中の両親を鉄アレイで殴って殺害
- 2005年6月:東京都板橋区の社員寮で管理人夫婦を高校1年の長男(15)が殺害、自宅に放火
- 2006年1月:盛岡市の高校1年の男子生徒(16)が母親(39)を殺害
- 2006年3月:東京都世田谷区で中学2年の男子生徒(14)が自宅マンションに放火、生後2ヶ月の妹を殺害、父親(40)らに重傷を負わせる
(6月23日朝日新聞)
東京都板橋区の事件でも、「「父親が厳しすぎて嫌いだった。恨みを晴らそうとライターで火をつけた」と供述した。」という。
カップルの場合、嫌になれば、離婚できるので、殺人は避けられる。だが、親子関係は解消できない。未成年の場合、嫌な家庭から出ていくことが経済的、心理的に難しく、おいこまれる。親への攻撃をするか、自己否定(うつ、自殺)になりがちである。進学にからむ厳しい親の態度は、家庭の問題であるとして、虐待の場合と同様、親が第3者の介入を拒みやすいので、むつかしいが、子どもが、相談できる新しい場を作る必要があるだろう。自分では気づきにくいものだ、親が、そういう限界を心得て、子に相談場所を教えておくことができないのか。もっとも、そういう配慮をする親は、子を追い込まないだろう。自覚なくして、他者をひどく、苦しめる人が多くなった。困ったものです。学校で、学校外の相談場所を教えておくべきだ。精神保健センター、保健所、市役所などでも、相談できるから。