児童虐待相談3万件超える

 内閣府は6月27日、「青少年の現状と施策」(2006年版青少年白書)を発表した。  04年度の児童虐待に関する相談が、3万3408件(前年度比6839件増)と初めて3万件を超えて過去最高となった。「児童虐待は、子どもの生涯、さらには世代を越えて大きな影を落とす。発生予防から虐待を受けた子どもの自立に至るまで、切れ目なく支援することが必要だ」としている。
 内容別では、身体的虐待が1万4881件(44・5%)で最も多く、ネグレクト(育児などの怠慢や拒否)が1万2263件(36・7%)、心理的虐待が5216件(15・6%)、性的虐待が1048件(3・1%)で続いている。
 虐待を受けた児童の年齢は、0〜3歳未満が6479件(19・4%)、3〜6歳未満が8776件(26・3%)で、就学前の児童が半数近く。小学生は1万2483件(37・4%)だった。 (2006年6月27日12時36分 読売新聞)

 全く、不幸な日本である。子どもの居場所が家庭ではない。家庭は虐待の場だ。
 幼い時に、虐待されると、脳の発達に障害が起きることがあって、後に、つらい人生を送ることになる割合が高くなるといわれる。(すべてではない)
 だから、そういうことを理解して、親は、子を虐待しないようにしなければならない。そうできない親の多くが、実は、本人が幼い頃、虐待されたり、小中生の頃、いじめられたつらい体験をしていた人も多い。感情処理がうまくできずに、激しく怒ることが多く、わが子を虐待する。(すべてではない)
 こういう不幸の連鎖を断ち切ることが求められる。早いうちに、発見することから、はじまる。