幼児から朝食抜きで、うつ病予備軍

 1〜3歳の乳幼児の約1割が、よふかしで、朝食を食べないことがある。 6月29日、厚生労働省の05年度乳幼児栄養調査で分かった。
 朝食をとらない子どもは「小学5年生で4%」(00年度)としているが、乳幼児の実態が分かったのは初めてだ。朝食を「ほぼ毎日食べる」と答えたのは90.6%で、「週に4〜5日」が5.4%、「2〜3日」と「ほとんど食べない」がそれぞれ2.0%と、欠食がある乳幼児が1割近かった。 就寝時刻との関連では、午後8時前に寝る乳幼児で欠食があるのは2.9%だが、10時台は13.8%、12時以降は50.0%だった。朝起きられないことが、食欲不振や朝食の時間のなさにつながっているとみられる。 (2006年06月30日08時28分 asahi.com)

 朝日をあびないとセロトニン神経が動かない。うつ病の人はセロトニン神経が弱体化しているとして、セロトニン神経に作用する抗うつ薬を与えるほどだ。さらに、前頭前野は重要な精神活動(意欲、注意集中、感情抑制など)をしているが、そのエネルギーは、ブドウ糖だ。朝ごはんを抜くと、午前中の前頭前野がエネルギー不足だ。前頭前野が失調すると「うつ病」になりやすい。
 朝食をとらない子は、やがて、うつ病になったり、”キレ”やすい子になるリスクは高いだろう。親は、こういうことを理解して、子どもを将来不幸にしないために、幼児にも、朝ごはんを食べさせるべきだ。